・ ページ38
・
「素晴らしい」
後ろから、さも余裕といった感じで人が歩いてくる
「君達、五条悟と天花だろ。有名人だ。強いんだってね。噂が本当か確かめさせてくれよ」
えっ待って、いつの間に私有名になってたの？
「いいけど」
五条がガチャガチャとナイフを落とす
「ルールを決めよう」
「ルール？」
「やり過ぎて怒られたくないからね」
「泣いて謝れば殺さないでやるよ」
「クソガキが」
・
「ごめんて！！マジごめん！！この件から手を引く！！呪詛師もやめる！！勿論「Q」もだ！！そうだ！！田舎に帰って米を作ろう！！」
「チューしよーよ、ねえチュー」
ホテルの一室では呪詛師の男が呪霊にキスを迫られていた
夏油はつまらなさそうにガラケーを弄っている
「……？」
「聞こえてるだろ！！」
「呪詛師に農家が務まるかよ」
「聞こえてんじゃん！！」
「学生風情がナメやがって……！！だが、ここにはバイエルさんが来ている！！「Q」の最高戦力だ！！オマエもそいつらも―」
「ねぇ」
ガラケーを弄っていた夏油が唐突に声をかける
「バイエルってこの人？」
「え？」
「……この人ですね」
そこにはボコボコにされたバイエルと笑顔でピースする五条と天花の写真があった
「Q」最高戦力バイエル
・
正直、私が出る幕は無かった
バイエルは五条が瞬殺してしまったからである
でも、バイエルも高く見積って準1級程度の実力
元々「Q」の組織全体が弱かったのだろう
「お、起きた」
今は星漿体を運んで―
べちぃ
そんな私の思考はひとつのビンタ音で途切れた
「下衆め！！妾を殺したくばまずは貴様から死んでみせよ！！」
理子ちゃん、中々の反射神経だ
夏油が営業スマイルで理子ちゃんに話しかける
「理子ちゃん落ち着いて。私たちは君を襲った連中とは違うよ」
「嘘じゃ！！嘘つきの顔じゃ！！前髪も変じゃ！！」
あっ……それ、夏油の地雷……
ギリギリギリ
「ぃいやー！！！」
2人をテンポよく怒らせた理子ちゃんは2人にひねられた(物理)
「おっおやめ下さい！！」
そこへ一人の女性が来る
「黒井！！」
理子ちゃんの顔がパッと明るくなった
「お嬢様、その方たちは味方です」
「……何に乗っておるのだ？」
「これは前髪の方の術式です！！」
「その言い方やめて貰えませんか」
夏油が嫌そうに言うが気持ちは分かる
だって夏油の第一印象って大方前髪が最初に来るもん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 120人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリス(プロフ) - マハマさん» そんなにお褒めいただきありがとうございます( *´꒳`* ) (4月14日 0時) (
レス) id: 5acd75e888 (このIDを非表示/違反報告)
マハマ - この作品は神！！今までで1番続きが気になる作品でした！！ (2月3日 22時) (レス) @page29 id: 9cd9fca0aa (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - 初心者です！さん» ありがとうございます。更新頑張ります！ (12月29日 11時) (レス) id: 5acd75e888 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！めっちゃ面白いです！ (12月29日 10時) (レス) @page18 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリス | 作成日時：2023年12月19日 6時
