転生したら水銀の呪霊だったんだが

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呪霊は後ろを向き、視界に私を捉えた

呪霊はニタリと笑い、

「みィつけタ」

と、指をこちらへ向けた

その瞬間、私の体は金縛りにあったかのように動かなくなった

呪力も練れない

あーこりゃ確かに1級でも死ぬわな

呪霊が手の鎌を振り上げる

そして、私の心臓を貫いた

ドスッ

鈍い音が鳴る

「キャハハハハハ！！」

呪霊が勝利を確信し、子供のような笑い声をあげた

そして、鎌を抜き、次の獲物を探そうと動き始める

……残念ながら、私は呪霊なので心臓一突きぐらいじゃ死なないんだよねー

「水銀操術……鎌」

「？」

呪霊が私の声に振り返る

ザクッ

私はお返しとばかりに鎌で呪霊の手を切り裂いた

「ギッ……」

呪霊から血が噴き出る

呪霊の血が私にかかった

「灰原！七海！今だよ！」

茂みから2人の人影が飛び出す

「やあああああああ！」

私の優秀な後輩は一瞬で状況を把握して、呪霊に攻撃を仕掛けた

もともと、私の攻撃でダメージを受けていた呪霊は攻撃に耐えられず、声も上げずに消滅した

静寂が広がる

後輩2人の荒い息遣いしか聞こえない

その時、領域が解除され、帳が上がった

私は安堵の息を吐き、

「任務達成だね！」

と、2人に笑いかけた

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