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「おっはよーございまーす!」
私は教室の扉を開けると、元気に挨拶をした
「おはよう、天花」
「おはようございます」
「……」
教室には私以外、全員揃っていた
私は黙っている五条の元に行った
「五条、ありがとね。気絶してる私のこと運んでくれたって聞いたよ」
「別に。お前が雑魚なのが悪いんだよ。あのレベルの呪霊、俺ならワンパンだわ」
「あーそーですか」
五条は相変わらず辛辣
うーん、敬語を外してみたけれど、和解の道のりは遠そうだ……
キーンコーンカーンコーン
始業のチャイムが鳴ったので、私は席に着く
ガラッ
夜蛾先生が教室の中に入ってきた
「午前は座学、午後は鍛錬だ。術式が判明したばかりで、操作に慣れていない天花のためにも、付き合ってやってくれ」
それを聞いた硝子と夏油が身を乗り出した
「術式が判明したのかい?」
「へー、どんな術式?」
私は手を前に伸ばした
目の前にプカプカと浮かぶ水銀が出てくる
「水銀操術。水銀を出して、その状態を変化させることで攻撃できるよ」
そこまで説明して、私は手を下ろした
浮かんでいた水銀が消える
このように、術式をキャンセルすることもできる
これも、昨日の研究で分かったことだ
「まあ……そういうことだ。では、午前は鍛錬なので、グラウンドへ向かうように。あと、天花、制服と学生証だ」
おおー、仕事が早いね
制服は巫女服っぽくどころか、完全に巫女服だ
胸に高専バッジが付いていて、何故か一緒に下駄まである
「可愛い〜」
ちゃんと要望通りにしてくれたことが少し嬉しい
制服を机に置き、次は学生証を見る
学籍番号に名前に生年月日
本来、顔写真が載っているところはわたしがカメラに映らないから無い
後は等級だけど……
「特級!?」
入学初期から特級って……
乙骨かよ
「先生、これってアリなんですか?」
「まあ、天花は初日に特級呪霊を祓っていたし……特例だ」
これで私は一人で国家転覆が可能な存在として登録されるわけだ
「特級呪霊に特級術師、1級術師に反転術式の使い手って……どんな世代だよ」
私はそう呟いた
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リリス(プロフ) - マハマさん» そんなにお褒めいただきありがとうございます( *´꒳`* ) (4月14日 0時) (レス) id: 5acd75e888 (このIDを非表示/違反報告)
マハマ - この作品は神!!今までで1番続きが気になる作品でした!! (2月3日 22時) (レス) @page29 id: 9cd9fca0aa (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - 初心者です!さん» ありがとうございます。更新頑張ります! (12月29日 11時) (レス) id: 5acd75e888 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です! - 更新頑張ってください!めっちゃ面白いです! (12月29日 10時) (レス) @page18 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリス | 作成日時:2023年12月19日 6時