サンタクロースがやってくる? ページ28
「ねぇ、耕作。」
颯馬が可愛らしく口角をあげ、俺に質問をなげかける。
「今年もいい子にしてし、仕事もがんばったから、サンタさんくるかな?」
思わずコーヒーを大事な書類に吹き出しそうなるが、何とか飲み込んで、俺からも質問。
「去年も、来たのか?」
うんっ!と首を縦にふった颯馬が可愛すぎる。いや、そうじゃない。この年になっても、その性格でもマジで信じてるのか…?
「何が欲しいんだ?」
うーん、と考えた颯馬は「新しいゲーム!スイッチ、お父さんが駄目って言うんだもん。スプラとスマブラ、やりたいのにぃ…」
と、いいとこのお坊っちゃんとは思えない発言。仕方ない。俺が用意するか。
「じゃあ、24日の夜は寝ないとな。一緒に寝ような。」
キラキラした笑顔で、やったー!と言った颯馬を横目に、スケジュールにスイッチ(スプラ、スマブラ)と書き込んだ。
今日はクリスマスイブ。仕事をしている颯馬はすこしソワソワして、口角が上がっている。
たまに俺の方にきて、「一緒に帰ろ!」とだけ言って戻ったりしていた。
ソワソワしたかいがあったのかなかったのか、颯馬と俺は定時に帰ることができた。
二人で着替えて、病院を出る。俺と手を繋いでポケットにいれ、サンタクロースの話をする。
「ふふ…スイッチ、スイッチ♪今日も書類仕事頑張ったもん!明日は休みだし、一緒にしようね、耕作♪」
とスキップまじりで家に帰った。
そして、夜。
最難関。
こっそり布団から抜け出してスイッチを取りに行く。
隣の部屋(俺の書斎)にあるからバレてないはず。
こっそりでると、颯馬は熟睡中。
ほっと一安心して部屋から出ようとすると、
「んん…こーさく?」
まだおねむの颯馬は目を覚ましてしまった。
「トイレ行ってくる。寝てていいよ。」
うーん、とまた寝た。
ふぅ。
そして部屋に入り梱包されたスイッチを出す。
そしてゆっくり部屋に戻って、颯馬の枕元に置いた。
少しガサッと音が鳴ってしまったから心配だったが、案外眠りが深いようで心配なかった。
そして俺もふとんにはいり寝た…
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美鈴(プロフ) - おうかさん» ちょいと返信遅れましたが、ありがとうございます!頑張りますねー^^ (2018年8月8日 11時) (レス) id: 1a688288fb (このIDを非表示/違反報告)
おうか - すごい面白いです!更新頑張って下さい! (2018年8月7日 16時) (レス) id: 819a1f4d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすず | 作成日時:2018年6月24日 21時