今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:64,595 hit
小｜中｜大
21 ページ21
頭からの出血が酷いから、ガーゼで止血する。
脳外科じゃない俺が無駄に手術するより、止血だけの方がいいだろう、という判断だ。
不幸中の幸い、といったところ。
奇跡的にレスキュー隊が駆けつけてくれた。
「早く！早く、これどかしてください…耕作、死んじゃう…」
俺の思いを汲み取った隊員さんが、無線で白石先生か誰かを呼んでくれた。
「耕作、しっかりしろよ…なぁ…俺泣かしてんじゃねーよ。かっこわりぃぞ」
瓦礫が退いたころに、藤川先生、冴島さんが来てくれた。
「ふじかわ、せんせぇ…助けてください…。もう、二十分たっちゃいますよぉ…」
藤川先生は治療を始め、冴島さんは俺を慰めてくれた。
「俺が、すぐ逃げれば、耕作、こんなならなかったのに……。」
冴島さんは、何も言わずに俺の頭を撫でてくれた。その手が耕作と重なって、心地良かった。
俺は、こともあろうか、『仕事場』で寝てしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美鈴(プロフ) - おうかさん» ちょいと返信遅れましたが、ありがとうございます！頑張りますねー^^ (2018年8月8日 11時) (
レス) id: 1a688288fb (このIDを非表示/違反報告)
おうか - すごい面白いです！更新頑張って下さい！ (2018年8月7日 16時) (レス) id: 819a1f4d7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みすず | 作成日時：2018年6月24日 21時
