pre-four ページ5
『じゃあ私はどうしてホグワーツに呼ばれるんですか？』
ダ「そこにはまだ話すべきでない真実があってのう...簡単に言うなら、君をホグワーツにおいて守らねばならないということじゃ」
ダンブルドアは、これ以上言えることはない、という表情だった、
ああ、もうこのよく分からない話を飲み込むしかないらしい。
『分かりました。私を入学させてください』
ダ「そう言ってくれると思っておった」
機嫌良く笑ったダンブルドアは、懐から手紙を取り出した。
ああ、それは物語の冒頭で飽きるほど見た、
ダ「入学許可証じゃ」
手渡された封筒を開き、羊皮紙を眺める。
この先に、私の憧れた世界が現実として広がっているのだろうか。
見惚れていると、封筒の中からもう一枚、白い紙が飛び出してきた。
ダ「それは買い物リストじゃ」
ダ「君には必要ないのじゃが、間違えて入れてしもうたの」
ダンブルドアは買い物リストを引き取る代わりに、右手に下げていた荷物を私に差し出した。
『私に...？』
ダ「君もご存知の通り、今年の新入生には少々手がかかる者がおっての。君の買い物の付き添いにやる人手が足りなかったのじゃ」
悪戯っぽく笑うダンブルドア。
見かけより重い袋の中には、鍋、教科書、その他多くのものがびっしりと入れられていた。
『ありがとうございます...！』
ダ「それと、これが杖じゃ」
『お店に行って選ばなくていいんですか？』
差し出された杖を前に、首を傾げる。
ダ「オリバンダーに君の生い立ちを説明したところ、この杖を勧められたのじゃ」
ダ「さして特徴はないのじゃが...長めの三十センチ、非常に細い柊、一角獣の尾じゃな」
試してみておくれ、と差し出すダンブルドアから、見るからに平凡そうなその杖を手に取った。
そして、忘れていたある重大な事実に気がつく。
『私...魔法使いじゃないですよ？』
ダ「そんなはずはないのう」
『だって、今まで危ないときにも何も起こらなかったし』
ダ「それだけが開花のタイミングではないぞ」
『でも...』
ダ「A」
ダンブルドアは、私に静かに語りかけた。
ダ「君にはある特別なところがあるのう」
ダ「そう、年を取らないことじゃ」
『ええ...』
不審そうに頷く。
ダ「それはの、ある強い魔力を持った者に呪われているからなのじゃ」
諭すようなダンブルドアの声に、私は目を見開いた。
ダ「その者は君に血を分けた」
ダ「だから君自身も、強い魔力を持っておる」
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作者名：コーデリア | 作成日時：2021年12月18日 13時
