賢者の石-What is Love? (ページ39)

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幕間ページ39

一年が終わった。
私は帰るところがないので、夏休みもホグワーツに残らなければならなかった。

グ「A、手紙を書くわ！」

『私も！二人にも送るからね！』

ハーマイオニーと私は、抱き合って別れを惜しんだ。

ハ「きっと返事するよ」

ロ「君、僕んちに来ればいいのになあ」

二人の返事は冷めていたけど、目は笑っていた。
ハリーたちを湖を渡る船に送り出すと、私はまた一人寮に戻る。

廊下を歩く途中、誰かに呼び止められた。

「A」

『教授！！自宅にお帰りにならないんですか』

私は勢いよく振り返り、満面の笑みで答えた。教授は呼び止めなければよかった、という表情をしている。

ス「残念なことに、我輩はお前に週に一度薬をやらねばならん」

スネイプ教授は苦々しげに呟いた。

『ああ、この休みは随分と......楽しくなりそうですね？』

教授に皮肉を言えるくらいの度胸がついたのが、この一年での一番の成長かもしれない。

教授に別れを告げた私は、自分のベッドに寝転がった。

来年もいろいろあるだろうか。

一人で過ごせる貴重な機会だ。考えることは山ほどあったけれど、今はとにかく休みたかった。

とりあえずは三十時間くらい寝たいな。

私は大きく伸びをした。

一年目【完】コーデリア