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「なに、それ。円堂さんが亡くなって……サッカー禁止令って、そんなことって…………」
「私たちも含めて、国民みんな……受け止めきれていないわ。豪炎寺さんは、Aと詳しい話をしたいと仰っていたの。最近雷門中に頻繁に足を運んでいると聞いているから、行けば会えるんじゃないかな」
「……うん。ねえ、お母さん……」
「辛いわよね。私も……いくらあんな試合が行われてしまったにしても、禁止令だなんて度が過ぎていると思うわ。A、世間なんて気にしなくていい。自分の気持ちに従いなさい。Aの意思が私の意思よ。お父さんも同じことを言うわ」
もう一度、抱き合った。食べて幾分か私の体温が上がっても、やはり母の体温はあたたかい。
着替えて、少し多めの歯磨き粉で歯磨きしてから、家を出た。辛いくらいの濃いミントの味が口に残っていた。もう学校はお昼休みの時間になっているものの、早歩きをすれば午後の授業には間に合うはず。
久しぶりに通る河川敷の辺りで、足が止まった。『廃棄』と書かれた紙が貼られたサッカーゴールが、すみっこに置かれていた。
違う。
ゴールの場所はそこじゃない。
「……サッカー禁止令だなんて、まるでサッカーそのものを消そうとしてるみたい」
母の話は現実なのだと、視覚で感じざるをえない。約一ヶ月ぶりの外はまるで別人のような顔になっている。少し前までは、じぶんたちを含め誰かしらがここでボールを追いかけてた。ネットを揺らそうと走る人たちが、ネットを守ろうと構える人たちがいた。
とりあえず今は学校に行こう。まずみんなに会おう。天馬たちが黙っているはずはない。きっと何か行動を起こしている。豪炎寺さんも一緒に戦ってくれているはずだ。
『わ──…………──そ』
三歩歩いた。三歩目の足が、靴底が、ジャリと音をたてて摩擦をあらわにした。そばにあった石を蹴った。石はころころと身軽に転がった。
『わたし…… 。──こ 』
石を追いかけてまた蹴った。今度はおもいきり。直線から外れた石は、転がり落ちて河川敷斜面の草に埋もれてしまった。囁きは埋もれない。間断なく耳に触れ、語りかけてくる。いつもより容易に引きずられそうになるのは、病み上がりのせいなのか。聞くまいと耳を塞いだ。
「ああもう、うるさいな」
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見卯＊..+*(プロフ) - 宮野冬姫さん» お返事遅れてごめんなさい🙇♀️ ヤム・ハ・メラハの件については修正を入れて姿を消していますが、そのうちまた出てくると思います。関連は薄いですが、その時は葉王に思いを馳せながら読んで頂けると嬉しいです......☺️ (2022年9月7日 20時) (
レス) id: e1b9a46973 (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 今気づいたけど、葉王って……ﾌﾟｰｸｽｸｽ← (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - もちろんイナズマイレブンシリーズについても……グヘヘ(( (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 語り合いたいですぅ！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - そうだったんですか！マギを知ってるなんてメチャクチャ嬉しい！！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：見卯＊..+* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miumiu01/
作成日時：2022年7月19日 20時
