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ボールを宙へ蹴り上げた瞬間──天啓が降る。不思議な予知のようなものだった。
半円軌道の終着点に前進してボールを受け止めるはずだったが、私は後退した。彼女は飛んで空中のボールを受け止めた。まるで動きを予期していたかのような機敏な動きだった。
そのまま前進していても、どのみちボールは足元に来なかったはず。むしろ遅れをとることになっていた。
彼女が私の宙へのプレーを読んだのなら、私は自分のプレーの結果──彼女が次にとるであろう行動を読んだことになる。
どこか誇らしげな顔をした彼女がまたたのしそうに笑った。つられてまた私も。
「うち、こんなに楽しいサッカー、久しぶりやんねっ」
「わたしも！」
右だ。
そう感じて足を突っ込むと、ボールが私の足元に帰ってきた。
彼女がまた私の前に立ちはだかる。
「わたしもすっごく楽しいよ、黄名子っ」
「あ──」
今度は左に──と見せかけたフェイントで右に進むと、彼女を抜くことができた。一拍置いて、また後ろから素早い足音が聞こえてきた。けれど、もう追いつきはしなかった。
「はあっ！」
私が放ったノーマルシュートは、ゴールへと吸い込まれていった。
「はあ……ふう、はぁ」
ボールがゴールに入っていったことを確認すると、地面に膝から崩れ落ちた。肩で呼吸をしていた。
そういえば私は病み上がりだった。感覚も少し鈍っている。
「すごかったよふたりとも！ おつかれさま！」
ギャラリーがわらわらと集まり私たちを囲む。向けてくれている色んな言葉に返事をしたいのだけれど、やはり呼吸が整うのに時間がかかっていて、まともには返せない。
どうにか呼吸が整ってくると、彼女が私に手を差し出した。その手を借りて立ち上がった。
「さすがやんねA！ 負けちゃったけど、うち楽しかった！」
「私も楽しかった！ ありがとう、なのば──ごほッ、ゴホッ」
「A、」
「けほっ......へいきだよ」
呼吸も咳も収まると、大介さんが飛び回りながらねぎらいの言葉をかけてくれた。
「さっきの身のこなしからしてお前さん、オールラウンダーか？」
「はい」
「ふむ。なるほどのお……そうなのか」
「あの……？」
やはり、大介さんが私に向ける声は悩ましげだ。
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見卯＊..+*(プロフ) - 宮野冬姫さん» お返事遅れてごめんなさい🙇♀️ ヤム・ハ・メラハの件については修正を入れて姿を消していますが、そのうちまた出てくると思います。関連は薄いですが、その時は葉王に思いを馳せながら読んで頂けると嬉しいです......☺️ (2022年9月7日 20時) (
レス) id: e1b9a46973 (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 今気づいたけど、葉王って……ﾌﾟｰｸｽｸｽ← (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - もちろんイナズマイレブンシリーズについても……グヘヘ(( (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 語り合いたいですぅ！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - そうだったんですか！マギを知ってるなんてメチャクチャ嬉しい！！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：見卯＊..+* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miumiu01/
作成日時：2022年7月19日 20時
