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相手側のゴールに先にボールを入れた方が勝ち、必殺技の使用は自由。というルールだった。
剣城自身は身に覚えのない話らしいけれど、ストライカー対決の結果彼女が勝ったということになっているらしかった。
真相はどうあれ、一定の実力を持つ選手だということは伺える。
じゃんけんの結果、最初にボールを持つ権利を得たのは彼女だった。
公式試合に比べたら比にもならないギャラリーの量。けれど公式試合経験のない私からすれば、あまり慣れた経験とは言えない。
「A、よろしくね！」
「うん！ こちらこそ」
正面すぐ近くの彼女が微笑んだ。呼ばれていた名字のように、花のような笑顔だった。
「それじゃあ、始めっ」
葵ちゃんが吹いたホイッスルの音に、思考を切り替えた。意識はボールと彼女、二点集中。
真っ直ぐ突っ込んできた彼女と、センターライン付近でボールを競り合う。伸ばした足先がボールに触れた。彼女の足元からこぼれたボールを拾ってそのままゴールへ直進した。
とは言ってもゴールへの距離が少し縮まっただけで、すぐに追いついてきた彼女とまた立ち止まってのボールの競り合いになった。
今度は私がボールを奪われた。
すぐに身を翻して彼女の前に立つ。お互いの状況が今さっきと入れ替わっただけだった。センターラインぴったりの場所でまた競り合った。
奪われては奪い返して、奪っては奪い返されて。進んでは戻って、止まって。そんな繰り返し。センターライン付近を行ったり来たりしているだけだった。
埒があかないうえに、今のところはお互いの体力が削れていっているだけの展開だけれど──私たちの顔はお互いにゆるんでいた。
楽しい。ボールを追いかける──この時間が。
好きだなあ、なんてあたりまえのことを思う。
「ふふっ」
「どう、したのっ。突然笑って」
「Aも、笑ってるやんねっ」
「ふふ、うんっ、それもそうだね！」
ボールを奪い合いながらも、お互いに呼吸を乱しながらも、会話が成立した。再びボールを拾って、上空へ蹴った。ボールが半円を描いて彼女の頭上を通ろうとする。
正面突破は何回も防がれている。
サッカーに空中戦は珍しくない。けれど地から空への意識の切り替えは、頭では理解していても身体の反応は数コンマ遅れる。
だから抜けると思っていた。
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見卯＊..+*(プロフ) - 宮野冬姫さん» お返事遅れてごめんなさい🙇♀️ ヤム・ハ・メラハの件については修正を入れて姿を消していますが、そのうちまた出てくると思います。関連は薄いですが、その時は葉王に思いを馳せながら読んで頂けると嬉しいです......☺️ (2022年9月7日 20時) (
レス) id: e1b9a46973 (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 今気づいたけど、葉王って……ﾌﾟｰｸｽｸｽ← (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - もちろんイナズマイレブンシリーズについても……グヘヘ(( (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 語り合いたいですぅ！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - そうだったんですか！マギを知ってるなんてメチャクチャ嬉しい！！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：見卯＊..+* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miumiu01/
作成日時：2022年7月19日 20時
