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蹴った足元のボールが弧を描き、カゴへ戻る。勝手に一つ戻してしまったが、これだけの数のボールが転がったままなのだからきっと問題はない。
「まだ帰らない？」
「いや、もう片付ける。最終下校時間が近い」
「手伝うよ」
「……助かる」
散らばったボールをふたりで拾い、カゴに戻す。量はあるものの、ボールは集団で転がっている。剣城が立っていた場所の付近とゴール付近の二箇所だ。前者は拾い終わり、キャスター付きのカゴごと動かしながら二人でゴールへと向かう。今日の勝負で、私が目指したゴールもこちらだった。
「剣城は、自分は何色なのか考えたことある？」
そのせいか、なんとなしに聞いていた。
「ない」
「だよね」
色。
大介さんからは、どんな風に世界や選手が映っているんだろう。言われたのは私だけだったけれど、他のみんなは何色なのか。ゴール付近のボールを拾いながら、ぼんやりと考える。
剣城は黒だろうか。
必殺技はその系統だけれど、赤の印象もある。
赤のシャツをよく着ているし、化身のマントも赤い。天馬とファイアトルネードを打っている。そうなると天馬も赤になるのか。
天馬の必殺技は緑や青が多い。でも緑はフェイで、青は倉間さんや狩屋にワンダバで、信助のバンダナも......いや、なにか着眼点がずれ始めている。
「どうした」
「……なんでもない」
ほとんど止まっていた腕の動きを再開させて、最後の球を拾った。カゴを所定位置へと戻し、男子更衣室前で剣城と別れる。サッカー棟の入り口まで戻ってくると、扉の側に立っていた彼女が私に駆けより数歩の距離をつめた。
「おかえりAっ」
「ただいま。ごめん、結構待たせちゃったよね」
「ううん」
隣に並んで、ふたりで歩き出す。
「忘れ物は見つかった？」
「うん」
「よかったやんねー。もしかしてこのヘアゴム？ きれいな花模様やんね」
「うん。お気に入りなんだ」
「どこで買ったの？ もしかしてAが編んだやんね？」
「それが憶えてなくて」
かぎ針編みの花モチーフがついたヘアゴム。隣を歩く彼女が私の腕を持ちながら、まじまじと手首のそれを見つめた。目が爛々としている。こういうアクセサリーとか、好きなのだろうか。カチューシャもよく似合っているけど、花のアクセサリーも合いそうだ。
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見卯＊..+*(プロフ) - 宮野冬姫さん» お返事遅れてごめんなさい🙇♀️ ヤム・ハ・メラハの件については修正を入れて姿を消していますが、そのうちまた出てくると思います。関連は薄いですが、その時は葉王に思いを馳せながら読んで頂けると嬉しいです......☺️ (2022年9月7日 20時) (
レス) id: e1b9a46973 (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 今気づいたけど、葉王って……ﾌﾟｰｸｽｸｽ← (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - もちろんイナズマイレブンシリーズについても……グヘヘ(( (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 語り合いたいですぅ！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - そうだったんですか！マギを知ってるなんてメチャクチャ嬉しい！！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：見卯＊..+* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miumiu01/
作成日時：2022年7月19日 20時
