ネイビーガール (ページ5)

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「ダメだよ君～～」

は？樹？
それに北斗も

なんで二人がいんの、って聞くまでもなく

「こいつ、俺の彼女だから」

って私の肩をグイッて抱き寄せる樹

「え、ちょ」

何言ってんのって言おうとしたら、さらに肩に力込められるから

怖いよ樹、一体急になに？
てゆうか、北斗もジッと見てないで否定して？

「え、いやでもAさん彼氏いないって、」

あわあわする高橋くん

いやそうだよね、私もあわあわしてる

彼氏なんていないし
ましてやそれが樹とかあるわけないじゃん

「じゃあ証拠にチューでもしよっか？」

って樹お得意の悪い顔

は、ちょ、無理なんだけど、

逃げようとするのに、なんだこいつ力強い
こんな極細の体のくせに、なぜ

だんだん近づいてくる顔に
やばい、くる！って思わずギュって目を瞑ると

「樹、やりすぎ」

ってさすがに北斗からストップかかった

やっと動いたか松村、遅いよ

マジで危なかった、って安堵してるのも束の間

「ま、そゆことだから」

「こいつはダメだよ」

って高橋くんに言い聞かしてる樹と北斗

高橋くんも二年ふたりにこんな脅されちゃったわけだから、すみませんでした、って行っちゃった

「いや、ほんとにわけわかんないんだけど」

どういうつもり？って二人を軽く睨む

「なにほんとにチューされそうになってんの」

って北斗

それは樹の力が強いからじゃん、なんで私が怒られてるの

「ああゆう時はちゃんと振り払えよ」

「それともほんとにチューされたかったわけ？」

俺に、ってまたニヤニヤしてる樹

んなわけあるかい、ってつっこむ

「 Aは隙ありすぎ」

って北斗

「男なんてそゆことしか考えてねーのよ」

って樹

「ちゃんと警戒して、いい？」

ってまた北斗

…なんの話？

てかなんで私ふたりに説教されてんの？

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