猫のミトン ページ32
「界王神を殺そうとするなら、あいつは僕が破壊する。だが、ちゃんと証拠を掴んでからだ」
悟空はゴワスが殺されてからじゃ遅い、と反論する。だが相手は第１０宇宙の次期界王神、殺意があるだけでは破壊する訳にはいかない。暫く様子を見る事にした。
ウイスが杖を掲げると、第１０宇宙の様子が映し出された。先程ルナが用意したお茶とお菓子を食べている所だった。
大福の味を楽しみ、お茶を飲んで一息いれた所でザマスからゴワスの言葉を思い返し考えた事を話した。
善と悪のバランスについて、己の見方は間違えていたと聞き、ゴワスはザマスなら必ず分かってくれると思っていたと感心していた。
ゴワスがホッとした時、ザマスは静かに右手を上げた。右手に気が集まる。悟空達は固唾を飲んで見守った。
だがゴワスが大福の喉に詰まらせ、一度は見送られた。だが、再びザマスは右手を上げた。
ウイスはルナとビルスに尋ねた。
「もしもの際はよろしいですか？」
「構わん」
「構いません」
「分かりました」
悟空と界王神は３人の会話の意図が分からずただ見ていた。そして再びザマス達の様子を見た。
ザマスは掲げた手をゴワスに振りかざした。ゴワスの手から湯呑が落ちた。その瞬間、ウイスは杖で地面を２回突いた。
すると時間が巻き戻り、ゴワスが殺される前に戻った。
「やり直しですよ」
「やり直し？そっか！ウイスさんは時間を戻せるんだったな！」
「ちゃんと、神の了承も得られましたからね」
「これで確信できた」
「では、行きましょうか」
ウイスは杖から猫の形のミトンを出した。そして一行は再び第１０宇宙を目指した。
ザマスが再びゴワスに右手を振りかざした。だが、ザマスの右手には猫の形をしたミトンが着けられていた。
ゴワスは新しい肩叩きグッズか？とザマスに聞いた。ザマスは突然の事にゴワスから離れた。だが、後ろにいたビルスには気付かなかった。
「残念だったな」
「び、ビルス様！？いつからここに…」
帰った筈のビルス達の存在に気付き、ゴワスも立ち上がる。ウイスは用事を思い出した、と告げた。
ザマスは右手を隠すように皆から離れていく。
「お前、ザマスに殺される所だったんだぞ」
「私がザマスに…！？」
ビルスの言葉にゴワスは驚きを隠さないでいた。これが証拠です、とウイスが杖を振った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こっぺん(プロフ) - 紅蓮さん» コメントありがとうございます。のんびり更新していきますので、よろしくお願いします！ (2019年10月2日 23時) (
レス) id: 8f1ba3636c (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - この作品大好きです！これからも頑張ってください！更新楽しみに待ってます！ (2019年10月2日 21時) (レス) id: 167b4beba7 (このIDを非表示/違反報告)
こっぺん(プロフ) - YUUKOさん» ありがとうございます。のんびり更新していきますので、よろしくお願いします！ (2019年9月24日 21時) (レス) id: 8f1ba3636c (このIDを非表示/違反報告)
YUUKO(プロフ) - 凄く面白いです！更新楽しみにしてます。これからも頑張って下さい (2019年9月23日 21時) (レス) id: 5afe16bc4a (このIDを非表示/違反報告)
こっぺん(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。のんびり更新していきますので、よろしくお願い致します。 (2019年9月19日 7時) (レス) id: b36c557853 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こっぺん | 作成日時：2019年9月16日 22時
