大福と緑茶 ページ31
ビルス達の誤魔化しはザマスに通じ、自分で良ければ手合わせすると承諾された。
「いやいや、それには及ばん。せっかくのティータイムを邪魔しちゃ悪いからな。この馬鹿には僕の方から厳しく言っておこう」
ビルスの言葉の後にウイスがもうこんな時間、と続いた。ルナが前に出てゴワスの前に杖を振った。
そしてテーブルの上に緑茶の茶葉と大福を出した。
「以前お話しした、第7宇宙で作られたお菓子です。お湯お借りしていいですか?」
ルナはザマスがお茶用に用意したお湯を拝借した。そして2人へ座るよう促した。
「前に、いつもザマスにお茶用意して貰ってばかりで申し訳ないって言ったじゃない?今日は私が用意しますね」
「そんな、お気になさらず…」
「いいのいいの」
大福をテーブルの真ん中に置いて、急須に茶葉をいれお湯を注ぐ。そして暫く待った。
待つ間にルナがザマスに話しかけた。
「ザマスが思い描く世界は…夢には近付いてますか?」
「…っ」
「どういう事ですかな?」
ルナの質問にゴワスが疑問を投げ掛けた。以前研修の際にザマスからの相談に乗った事を話した。
「ゴワス様との修行の中で、僅かですが手応えは感じています」
「そうですか」
急須から湯呑みへお茶を注いで行く。大福にはこのお茶が合う事を伝えると、ゴワスからお礼の言葉が告げられた。
「急に押し掛けて申し訳ありませんでした」
「いえいえ。またいつでもいらして下さい」
ゴワスと挨拶を交わしていると痺れを切らしたビルスがルナの腕を掴む。
「帰るぞ」
「はいはい。では、失礼致します」
ビルスはルナの腕を引きながらザマスを睨んだ。ザマスは冷静にビルスを見て、当たり前のように頭を下げ彼等を見送った。
宇宙まで来た一行。途中で止まり、先程会ったザマスについて各々感じた事を話した。
「思った通りです」
「間違いない。あいつはゴワスを殺す気だ」
本当か!?と聞いてくる悟空。ビルスとウイス、そしてルナはザマスの気の中に殺意を感じ取っていた。
悟空は感じなかったと話した。
「ビルス様は破壊神ですから、そう言う事には特に敏感なんですよ。勿論、私もルナさんもですが」
「恐らくゴワス様は気付いてないでしょうね」
ルナの言葉に悟空は早く助けないと、と慌てる。だがビルスに止められた。
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こっぺん(プロフ) - 紅蓮さん» コメントありがとうございます。のんびり更新していきますので、よろしくお願いします! (2019年10月2日 23時) (レス) id: 8f1ba3636c (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - この作品大好きです!これからも頑張ってください!更新楽しみに待ってます! (2019年10月2日 21時) (レス) id: 167b4beba7 (このIDを非表示/違反報告)
こっぺん(プロフ) - YUUKOさん» ありがとうございます。のんびり更新していきますので、よろしくお願いします! (2019年9月24日 21時) (レス) id: 8f1ba3636c (このIDを非表示/違反報告)
YUUKO(プロフ) - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます。これからも頑張って下さい (2019年9月23日 21時) (レス) id: 5afe16bc4a (このIDを非表示/違反報告)
こっぺん(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。のんびり更新していきますので、よろしくお願い致します。 (2019年9月19日 7時) (レス) id: b36c557853 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっぺん | 作成日時:2019年9月16日 22時