お友達になって ページ24
「えぇぇ!?ルナの先生なんか!?」
「ええ。私達星の管理人は、管理人になる前は全王様の世話係に就いていたの。その際、大神官様には全王様の事や宇宙の理等、ありとあらゆる事を教えて貰ったの」
だから今でも時々、大神官様の事を先生と呼んでしまう事があるんだけどね。と付け加えたルナ。悟空は前を歩く大神官を興味深く見る。
歩いていると目の前が明るくなり、先程の長い廊下から全王様のいる部屋へと移動された。
「お連れしました。孫悟空様とルナにございます」
大神官が膝をつき、全王様に紹介する。
「孫悟空くん!いっらっしゃい!」
座っていた全王様が悟空の近くまで飛んでいく。悟空の隣にいた界王神は膝をついて頭を下げる。ルナも膝をついて、身を低くする。
「ルナもいらっしゃい!よく来てくれたね!」
「お呼び頂き、ありがとうございます」
「そんな畏まらなくていいのね」
全王様はルナの前まで歩み寄り、両腕を上げる。ルナはそれに答え、全王様を抱っこして立ち上がる。満足気な全王様は悟空に顔を向けた。
「オッス!」
「ん"ん"ん」
界王神が悟空の挨拶に咳払いで注意する。悟空も気付き言い直した。
「じゃなくて、こんにちは。…で、オラに用ってなんだ?」
全王様はニコニコしながら悟空を見る。抱っこされている状態から手を伸ばし、悟空の手を掴もうとする。悟空も気付いて手を取りやすい位置まで伸ばした。
悟空の手を掴んで嬉しそうに話す。
「あのね、ぼくね!お友達が欲しかったの!」
全王様の言葉に界王神もウイスも驚く。大神官とルナはニコニコしながら全王様の言葉を聞いていた。
「君の事気に入っちゃったから、お友達になって欲しいのね!」
「……で?」
「で?って?」
「友達になって何すりゃいいんだ?」
悟空の返事に全王様の側近2人の目が細くなる。だがそんな事は悟空は気にしていなかった。
「遊ぼうよ!」
「いいけんど、そんな事でオラを呼んだんか?」
「悪いかな?」
「め、滅相もございません!こ、この悟空は、全王様のお友達になる事が出来、この上ない幸せを噛み締めているのでございます」
「黙ってて」
「は、ははー!!」
界王神なりにフォローを入れたが、全王様に言われ頭を深く深く下げる。
「何が言いたいの?悟空くん?」
「悟空だけでいいぞ?」
「悟空?じゃあ僕の事はどう呼んでくれる?」
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こっぺん(プロフ) - 紅蓮さん» コメントありがとうございます。のんびり更新していきますので、よろしくお願いします! (2019年10月2日 23時) (レス) id: 8f1ba3636c (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - この作品大好きです!これからも頑張ってください!更新楽しみに待ってます! (2019年10月2日 21時) (レス) id: 167b4beba7 (このIDを非表示/違反報告)
こっぺん(プロフ) - YUUKOさん» ありがとうございます。のんびり更新していきますので、よろしくお願いします! (2019年9月24日 21時) (レス) id: 8f1ba3636c (このIDを非表示/違反報告)
YUUKO(プロフ) - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます。これからも頑張って下さい (2019年9月23日 21時) (レス) id: 5afe16bc4a (このIDを非表示/違反報告)
こっぺん(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。のんびり更新していきますので、よろしくお願い致します。 (2019年9月19日 7時) (レス) id: b36c557853 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こっぺん | 作成日時:2019年9月16日 22時