恋、始まりました 3『染谷勇次郎』

ななじゅうはち ページ32

勇次郎side






今日、4人でいつもの道を通る









僕はAだけでいいのに.....









鞄を強く握りしめる









そんなこと考えながらのうのうと歩いているとAがあくびした




貴「ふぁぁぁ.....」









え？









あくびまで可愛いとか.....なんなの






勇「眠いの？」







貴「うん....寝たい...」







涙目になりながらAは目を擦る









どうしよう可愛い







少し熱くなった顔を片手で覆うと







Aが一瞬身震いした







勇「どうしたの？」






貴「ううん、何でもない」









彼女はそう言って肩を抱いた






.....どうしたんだろう







そんな不信感を抱きながら歩いているとAが立ち止まった





操「どうしたの？」





貴「靴紐切れちゃった....先行ってて！」






操「わかった」








靴紐切れるって珍しい







まあ先行くか









3人で並んで歩き始めて数秒後









......Aが遅すぎる






結構歩いたのにAは一向に来ない








勇「......？」






2人も不審に思ったのか僕に続いて振り帰る









そこには








...........思わず目を疑う光景があった









車道を走っているトラックが









Aに迫っていた









操「あの子......！」






愛「A！トラック！」








距離があるせいかAは気付かない






勇「A！」









........体が自然と動いてた

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