恋、始まりました 3『染谷勇次郎』

ななじゅーに ページ25

あれから数日後






勇次郎に避けられ続けている私、限界に達していた







もうこれは正面突破するしかないと思うんだよね







ってなわけで！勇次郎に直撃してきます。









あ









噂をしたら勇次郎だ





しかも1人！







.......神様が行けって言ってるのかな








走って走って勇次郎のところへ行く









貴「勇次郎ーー！！！！！！」





勇「へ？.........！....」









勇次郎は私を見るなり逃げ出す









甘いよ勇次郎！









貴「ストップストップ！」





勇「ちょ.......」








私は勇次郎の背中に突っ込んだ








まあ、勿論倒れるよね







勇次郎仰向けに起き上がって上体を起こしたけど、私は勇次郎を逃がさない為に彼の膝の上に乗った









勇「.........A....？」









あ........勇次郎だ








ええい！









貴「何か嫌なことがあったら迷わず言って！！」





勇「は？」






貴「私が嫌いだったら仕方ないと思うけど........何も言われずに離れるのは私が嫌なの！！」







何だか分からないけど涙が出てくる





らしくないな、私









勇次郎の上に乗っかったまま泣くなんて




私、勝手にも程がある







勇次郎は一向に喋らないし






やっぱり嫌われちゃったんだ....







貴「....ごめん......じゃ....じゃあね」







勇次郎から退けて立ち上がり、背を向けた瞬間









.









勇「嫌いなわけ、ないよ」







腕が引っ張られて視界が逆転する









気がついた頃には.........

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