204話 シスコとみぅ ページ9
こうして修理が終わるまで
館内を見て回ることになった
「ここが大広間だ」
ぶっきらぼうに一言
すたすたと歩いていくシスコに
ついて行くのに必死だった
だが、歩を進めていくと
柱には細かい彫刻が施してあり
ステンドグラスの窓から温かい光が差し込んでいる
「綺麗･･･」
ずっとベイ漬けだったから
その一つ一つが新鮮で美しさに見惚れた
目を輝かせている姿を横目に見る
「チッ何で俺が」と言いながら
不思議な感覚に襲われている自分が居た
「次は大聖堂だ」
「きゃ！」階段に差し掛かった時に
大理石に足元を奪われる
「床、滑るから気ぃつけろ」
と視線を逸らしたままの彼
「･･･うん」
みぅは一瞬迷ったが、その腕にそっと絡ませる
「！！」
払いのけようとする前に
「ありがと、シスコ君ってやっぱり優しいのね」
と微笑まれ
拒めなくなりそのまま歩いて行く
(だ、誰も見てねぇだろうな？)
鼓動が少し早くなるのを感じた
みぅの足が、ある壁画の前でぴたりと止まった
「？」
その視線の先には･･･
地に堕ちた醜い妖精を天使たちが空へ連れて行く絵
ギリシャ神話をなぞっている壁画の中の一枚
「･･････」
無意識に頬に涙が伝っていた
「おい！」
どれくらい見入っていたのだろう
その声で我に返る
「あ･･･ごめんさい」
また暗い表情に戻り、うつむく姿に
はぁとため息をついて
「何があったか知らねぇが、女があまり
意地張ってんじゃねぇよ」
ボソリと呟かれたその言葉に
今までずっと我慢していたものが一気に溢れだした
「もう泣いてもいいよね？」
彼の胸を借りて
「っく、ひっく･･･」
声を押し殺すように泣いた
今までのを全てを吐きだすかのように
シスコは一瞬、躊躇したが
落ち着くまでその肩を軽く抱いていた
「･･････」
やっと呼吸が整うと
そのまま額を逞しい胸板にコツンと付ける
「初めて会ったのに･･･
甘えちゃってごめんなさい」
「ッ！
いちいち謝んな
どうせアイツらに見せたくないんだろ？」
「･･･うん」
今は彼等に会わせる顔もないし
強くいなければならない
本当の闘いは今からだから･･･
さっきのブルスの話もそうだ
あの大きな協会を動かす力･･･
きっと裏がある
そしてレッドアイ
「勝つ事」から「ベイを破壊してでも最強になる」
それが誰の意思か･･･知っている･･･
205話 新ネメシスとフリー・デラホーヤ→←203話 名門BCソル
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スコ様好き - キタキタキタ〜！僕の最推しシスコ様！！カッコイイってかヤバイ！ヤバイ！ワキ坊との絡みも最高で至福の極み！！うわぁぁぁ〜最高すぎるぅぅ〜！！！最終章楽しみ過ぎ (2019年5月24日 20時) (
レス) id: 851d5640ed (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» 明けましておめでとうございます 年末年始に嬉しいコメントをありがとうございます!!!! 続きも読んで下さると嬉しいです^^ 今年もよろしくお願いいたしますm(__)m (2019年1月1日 20時) (レス) id: 9664f76be9 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き - 明けましておめでとうございます！ 今年もよろしくお願い致します！ (2019年1月1日 0時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き - いつも拝見させて頂いております！ この作品は I の時から見ており、とても楽しみに次作を待たせてもらっています！更新頑張ってください！ (2018年12月31日 5時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
少年あした - 美桜さん» はい！わかりました！更新頑張ってください！ (2018年12月23日 22時) (レス) id: 38b557149e (このIDを非表示/違反報告)
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