206話 みぅvsフリー ページ11
言われるがままにシュートする
フリーは手で回す
「？」
みぅは困惑したが、よく観察してみる
動きを見るとファブニルは相手のパワーを利用して
強くなっていく戦法か･･･
「あれ？」
フリーが首を傾ける
いつもと違って一向に速度が上がらない
ネメシスのラバーフレームが
相手の力を吸収する役割なので
いつもの動きと違い パワーが上がらないまま
スピンフィニッシュでぎりぎりの差だった
「へぇ、やっぱり面白いね君たち」
「え？」
「じゃ、２ndバトルやるよ？」
「へ？は、はい」
(次はどうしよう･･･)
「お嬢ちゃん、今のはもう通用せんぞい？
どうするか見物じゃわい」ほっほっほとゾロが笑う
(確かに･･･それなら)
カチカチと二か所のモードを変える
「？」
皆の掛け声と同時にシュートが放たれれる
「左回転！？」
そう、左回転の持久モード
ファブニルに合わせてきたのだ
周囲は「両回転」なことに驚いている
「これって、レッドアイの時と同じだ」
バルトが叫ぶ
「ッ！」
やはりその名に動揺してしまう
「ふーん、ファブニルと同じモードで
真っ向勝負してきたんだ」
パァンとネメシスがバースト負けをする
「キミ度胸あるね、でも未だ未だだ」
と、彼はふらりと出て行った
「う･･･私、普通にテスト回ししたかったんですけど」
その一言に「えーー？」と声がする
「ちょっとアナタ！フリーがバトルに誘うなんて
滅多にない事なのよ？」
水色のショートカットの女の子に恫喝される
「え、いえ、そんなつもりじゃ･･･」
(そりゃ世界一の人とやれるのは凄いけど
それより聞きたいこともあったし
急だったし
テスト回しもしたかったし･･･うう)
周りも殺伐とした空気で見ている
タジタジになっていると
「みぅ！俺としようぜ！」
「いんや、俺が先だ！」
バルトと黄山の声
「だから･･･テスト回し･･･」
そこでクリスの「待った」がかかる
「2人共！彼女は修理の為に来た特例なの！
対戦はダメよ！！」
「え〜いいじゃん」
ぶすくれるバルト
「みぅさん、ちょっといいかしら？」
「？ あ、はい」
207話 オーナーとして クリス→←205話 新ネメシスとフリー・デラホーヤ
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