冷たい彼の妬かせ方 【五条悟】

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あれから私に悟くんから連絡が来ることは無かった。
帰ってきてるのか、何をしているのかさえ分からない。




恋人って、こんなもんなのかな。





泣いてパンパンに腫れた目をどうにかしたくて、ホットタオルと保冷剤を駆使して何とかあまり腫れてない目にすることができた。これで誰にもバレない、と思った。




「あ、傑くんに硝子ちゃん、おはよ〜」




悟くんは、来てなかった。
ホッとした反面、胸がモヤモヤした。




「悟となんかあったのかい？」



「なんで？何も無いよ〜、勘違いじゃない？」



「Aちゃんの目が腫れてるよ」




棒キャンディの棒をくるくると器用に口で回しながら頷く硝子ちゃんと私の目を見て、逸らそうとしない傑くん。




「本当に何もないよ！小説読んで泣いちゃっただけ〜」




傑くんからの疑い深いなという視線が怖くて、椅子に座ろうと思って立ち止まっていた足を無理に動かして黒板の方に行った。



「本当にね、なにもないの。悟くんとは仲良しなんだよ〜」



黒板の隅にチョークで絵を書いていく。
目を見て話したらバレてしまうような気がして、隠すことに精一杯だった。





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