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「ごめん、冗談」
下駄が、砂利を踏む音がする。
私と悟くんの間に流れた沈黙を破ったのは、この砂利の音だった。
「なんか、いつもの悟くんじゃないみたい」
「気のせい」
「…そうかな」
行こう、と差し出された手はいつもより何故か温かかった。外の気温も高く、そのせいかと考えていた。
悟くんは、2人に合流すると「ごめん」とだけ謝った。
「マジ、遅い」
「ごめんね、硝子ちゃんに今日は付き合うっ!」
「いいね、私もそうしようかな」
傑くんがそう言うと悟くんが先陣を切るかのようにして、歩き始める。既に離されていた手は、寂しそうにしていた。
「もしかして鼻緒、痛いのかい?」
悟くんと硝子ちゃんは屋台に夢中で、私が必死に後ろを着いて行ってることには気づいていない。傑くんだけ、その状況に気付いていたらしく私に歩幅を合わせるようにして歩いてくれた。
「あー、うん、ちょっとだけ…ね!」
やっぱり歩きにくいな〜と言いながら歩くと、「ちょっと休憩しようか」とベンチを指さした。
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?(プロフ) - さいっこうでした!最後までめちゃキュンキュンさせてもらいました😭 (3月7日 17時) (レス) @page45 id: 0539db3d38 (このIDを非表示/違反報告)
まめ。(プロフ) - ゆずさん» 私もそれを視野に入れ始めました、、、、、夏油編と五条編…良さそうですね、、、、 (7月19日 22時) (レス) id: 070664074e (このIDを非表示/違反報告)
まめ。(プロフ) - ☆さん» 五条かなり人気ですねー!ありがとうございます!頑張っちゃいます! (7月19日 22時) (レス) id: 070664074e (このIDを非表示/違反報告)
まめ。(プロフ) - ゆっぴさん» ありがとうございます!わたしもそっち派です^_^ (7月19日 22時) (レス) id: 070664074e (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - もういっそのことどちらのルートも作れば良いのでは…(差し出がましい口をッッ) (7月19日 14時) (レス) @page20 id: de779a252e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめ。 | 作成日時:2023年7月12日 0時