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「いやでもお母さん、流石に性別とか...」
「大丈夫よ、黙っておきなさい」
「いやいやいや!?...あ、でも制服」
「大丈夫。もう新調してあるわ」
そう言ってお母さんは見た事のある制服を持ってきた
「あ、あれ...?その、制服って......」
「翡翠(ひすい)高校の制服よ。知ってるの?」
「あ、うん...」
その制服はあの時の4人組と
私のことを助けてくれたあの男子高生のと全く同じであった。
若しかして、お礼...言えるかもしれない?
「あと教科書もカバンも全部揃えてあるのよ。
あとは...」
そう言ってお母さんは私の体を見る
「髪の毛は切って、胸は......必要無さそうね」
「ちょちょちょ!?!?」
ちょっと失礼なこと今言いましたよね!?
胸隠す必要が無いですって!?
必要あるわ!!!一応!!!!!
「ねぇ、A。」
「なに」
「行って、くれる?」
お母さんは少し悲しそうな顔で私を見た
この時私は本当に言って欲しいんだとお母さんが思っていることがわかった。
「わかったよ...。」
私は承諾した。
もう不安で不安で仕方無い。
男子高生になりきるだなんて...。
この日は髪をバッサリ切って
胸を隠すテープみたいなのを買い
必死に男の子のマネを練習して終わった。
明日からとうとう男子高生なのね...
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ユザメ。 - 初コメ失礼します!とても面白いです!投稿頑張ってください! (2017年12月5日 16時) (レス) id: 87b2375862 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優曇華 | 作成日時:2017年1月13日 22時