噂 の バ リ ス タ 【JK】

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THside




歌い終わると、ボロボロと涙を流して固まっているAちゃん。





「ふふ、可愛い顔が台無しだよ？」




「っ、...テテ、ありがと、」








僕は知ってる。




その涙が、僕の歌に感動して溢れたものじゃないこと。





...僕に向けられたものじゃないってこと。




今、Aちゃんが誰のことを想いながら僕の歌を聞いていて






....誰に会いたいのか。




僕は全部知ってる。




だから、少しだけ意地悪がしたくなった。





「ねえ、Aちゃん。なんで泣いてるの？」





「なんで、って...テテの歌に感動したからだよ。それ以外に何があるの？」






へらりと笑うAちゃん。



強がるAちゃん、嫌いじゃないけどさ。





「誰のことを想って僕の歌を聞いてた？」




「..え、？」




「誰のことを想って涙を流した？」





「..ちょ、急になにいっ...」





「...Aちゃん、想い人がいるのに他の男と2人きりでカラオケなんか来たらだめだよ。まさか、こんなにホイホイついて来といて、" 楽しく歌って終わりましょう "なーんて...考えてないよね？(笑)」





「...て、て..？」







ほら、僕って卑怯だからさ。




その怯えた顔...可愛いよ、Aちゃん。




せめて、今この瞬間だけでも









__________君を困らせるのは僕だけがいい。









怯える君を強引に押し倒して、



その綺麗な首筋に_________







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