【戦国BASARA】流離いの料理娘、いざ行かん!参【トリップ】

料理105 ページ10

潤「えぇ!?明日行っちゃうの!?」
「おぉ、長居は無用だ」
潤「Aちゃんって本当踏ん切り付けるの早いよね…」

潤の過去についての一悶着は一応終わったその夜
解決して早々家族水入らず的な雰囲気出してくるから居辛い事この上ねぇこの状況

だったらさっさと発った方がいいだろ

てな感じの結論が出て理一と春にそれを伝えた
理一は物分りが良いから大丈夫だが問題は春と潤だ

潤「春ちゃ〜ん!!」
春「うりゅねちゃ…」
「おいそこのアホ、人の妹置いてけとか抜かすなよ」
潤「ギクッ)」
理「本気だったみたい…」
「ったく…」

潤と春が今生の別れみたいな事してやがる
はっきり言わせてもらうと

鬱陶しい←

「オラ、何時までも春を困らせるな」
潤「Σアレ!?私が迷惑かけてたの!!?」
「春はとっくに諦めついてんだよ」
潤「春ちゃんが大人すぎて私困る!!」

知るか鬱陶しい(2回目)←

「テメェこそ強いんだろうが。だったら何時までもウジウジするな、鬱陶しくて腹立つ」
潤「何故そこでご立腹!?」
「煩ぇ黙れ」
潤「出たよ理不尽」

出たよって何だオイ

あたしが潤を呆れた目で見れば何か言いたげな口を開けてまた閉じた
そのまま縁側に出る
あたしはその後に続く

「…言っとくが、見捨てるとかじゃねぇからな」
潤「知ってますー、Aちゃんはそんな人じゃないって事位」

そう言いながら満天の星空を見上げる
あたしは縁側に座る

柄じゃねぇが、今日は仕方無ぇだろ

「スゥッ)…
♪「“わたしは”今、どこに在るの」と
　踏みしめた足跡を 何度も見つめ返す
　枯葉を抱き 秋めく窓辺に
　かじかんだ指先で 夢を描いた

　翼はあるのに 飛べずにいるんだ
　ひとりになるのが 恐くて つらくて
　優しいひだまりに 片寄せる日々を
　越えて 僕ら 孤独な夢へと歩く

　サヨナラは悲しい言葉じゃない
　それぞれの夢へと僕らを繋ぐ YELL
　ともに過ごした日々を胸に抱いて
　飛び立つよ 独りで 未来(つぎ)の 空へ♪」

肩に感じる重みに視線をやる
そこには涙を止め処なく流す潤の顔があった
あたしは何も言わず只歌い続ける

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