料理101 ページ6
潤母「ひ……っ」
「何おびえてんだよ、潤の事ほっといたくせして、テメェが危険な目にあえば弱いフリか?だから親はキライなんだ…」
あたしは冷静さを失っていた
ひょっとしたら潤の怪我を見てから既に失くしていたのかもしれねぇ
兎に角テメェのやりたい事をした
先ずは最低な父親を殴る事を成し遂げた
次は母親だ
「潤はテメェ等の事、“家族”っつってたぜ。アザつくって、バンソーコーだらけになって、メシ食わせてもらえなくて、家に帰れなくて、1人で泣いて、それでも笑ってガマンして、なのに愛されなくて…終いには火傷だ。テメェ等本当に親か?テメェのガキに何してんのかわかってんのか??なぁ」
つらつらと今まで思ってきた不満を口から糸みたいに流した
それでも止まれなかった
「テメェが腹痛めて生んだんじゃねぇのかよ、生みたくて生んだんじゃねぇのかよ…。何で潤を愛さねぇんだよ!!!」
あたしの不満を母親は怯えながら答えた
潤母「だって…あの人が……あの人が“要らない”って言うから…、だから……私も…要らなかった…だけ……で…」
“要らなかっただけ”だと…??
あたしの中を黒く冷たいモンが流れるのを感じた
血と同じ要領で体中を巡っていく
後は一瞬だった
一瞬であたしは母親の近くにあった瓶を残らず蹴って割りまくった
母親が怯えているのを只見ていた
母親は恐怖で顔をぐしゃぐしゃにして腰を抜かした
そんな姿を見てあたしは家を出た
すぐ後ろから聞こえるパトカーのサイレンを聞き流して
その後、潤の両親は捕まった
あたしが前から潤が遭ってきた酷ぇ事を書き留めた紙を警察に送っておいたから
それを後から聞いた潤は泣き叫んだ
あたしを責め立てた
あたしも出来る事ならあんな真似したくなかった
けどこうでもしねぇと潤が壊されちまうと思ったから
潤はあたしにとって初めて出来た親友だったから…
暫くの間潤はあたしと口を利かなかった
あたしも特に何も言う事がねぇから構わなかった
ある日だ
潤があたしに向かって笑って言った
潤「約束して、Aちゃん。私と、ずっと友達だって。親友だって。私の…“帰る場所”になって。私にはもう無いから……だから…Aちゃんは……Aちゃんだけは、私を1人にしないで……」
いつもの笑顔を浮かべる潤
笑顔のまま涙を流した
あたしの腕の中で
潤は“家族”で傷ついた
だから幸せそうな“家族”が羨ましいんだ
それが利家とまつさんだった
これが潤が切なげな目をしていた理由だ
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芹 - とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年11月23日 14時) (
レス) id: 88301bc593 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ - 凄く面白いです！夢主のキャラかっこよくて憧れます！！更新頑張ってください！！応援してます(・∀・) (2016年12月3日 12時) (レス) id: 06f3d584d6 (このIDを非表示/違反報告)
朱羅 - 中間テストあるので暫くコメ出来ないです。ごめんなさいm(_ _)m (2015年9月21日 17時) (レス) id: 9299aeefc2 (このIDを非表示/違反報告)
忍 - 朱羅さん» ありがとう!!そう言って(?)もらえると嬉しいよ!! (2015年9月8日 19時) (レス) id: e35de97a28 (このIDを非表示/違反報告)
朱羅 - 掛け持ち大変そうだね(^_^;)でも忍さんならきっと大丈夫だよ！忙しいかもしれないけど頑張ってね！ (2015年8月31日 20時) (レス) id: 9299aeefc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：忍 | 作成日時：2015年5月6日 9時
