【戦国BASARA】流離いの料理娘、いざ行かん!参【トリップ】

料理125 ページ30

―岡豊城―

鳥をフルスロットルさせる事10分←
四国の土佐に聳え立つ巨大な城があたし達を出迎えた

史実に色々盛ってるなー、コレ←
しかも船のも足せば城2つだろ
どんな経済力持ってるんだ、あいつ…

あたしが圧倒されてると門番が絡んできた

門1「おい嬢ちゃん、ここに何しに来たんだぃ?悪いが今から大事な宴があるんだ」
門2「そういうこった。羨ましいのは分かるが、また別の日に来てくれよ」

人は悪くなさそうだから特に蹴り倒す必要は無い
あたしは門番に尋ねた

「テメェ等の親玉の長曾我部は帰ってるだろ、あいつに呼ばれてるんだ。“金髪赤目の女が来た”って言やぁ分かる筈だ」
門1「兄貴がかぁ?そんな話聞いてたか…??」
門2「いやぁ…、俺は聞いてねぇけどな」
「チッ、あの野郎…人を招待しといて如何いう事ｄ「おぉ!やぁっと来たか天女様よぉ!!」……」
長「待ってたぜ!!」

あたしの台詞に被せながら長曾我部は城から飛び降りた
理一と春が驚いているのに目もくれずあたしの前に豪快に着地する

土煙半端ねぇだろうがこの野郎…ッ!!

門1「あ、兄貴!もしかしてこの女が…」
長「おぅよ、俺達の海を南蛮人から守った天女様だ!」
門2「凄ぇ!!あの南蛮人を一騎当千したって噂の…!!」

ちょっと聞き捨てならねぇ言葉が聞こえたが?
何だ噂って、この短時間で何で噂が立つ
もういい、考えるのが辛くなってきた…←

長「お、そのちっこいのがお前さんの弟妹か?」
「ちっこい言うな、これから成長予定だっての」
長「たっはは!怒らせちまったみてぇだな。まぁ上がってくれ、もうじき宴の準備が整う筈だからよぉ」

長曾我部の後に続くと城の中は慌しいの一言
女中だけじゃなく男連中も酒を運んで走っている
偶に魚抱えて走ってる連中もいたりする
その中身にあたしは思わず興奮した

「おい、今のって旬の黍魚子(キビナゴ)じゃねぇか?」
長「お!天女様はお目が高いな。あれは今朝漁で獲ってきた奴さ」
「マジか、あれは天麩羅(てんぷら)にすると最高に美味いんだ」
長「てんぷら…?何だそれは」
「あ?知らねぇのか??確か種子島に鉄砲が伝わったのと同じ時期だったと思うが…」

あ、そういやこの時代まだ油は灯火用で大分貴重なモンなんだよな
ﾝなモン大量に使った料理なんざそうそう食わねぇか
たしか一般化したのは江戸時代だったな

「悪い長曾我部、今のはあたしの間違いだ」

一先ず謝罪をしておいた

料理126→←料理124

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す