料理119 ページ24
家「もう行ってしまうのか…」
オイ誰か
この耳と尾を垂れ下げる忠犬2号を何とかしてくれ
あたし達は城下町を思い残す事無く堪能した
特に理一と春が←
家康も楽しそうにしていたが段々出口が近付いて来るとあからさまに落ち込む
東軍総大将が聞いて呆れる
あたしは出そうになった溜め息を飲み込む
「別に今生の別れって訳じゃねぇだろ、何をそんな落ち込む必要がある」
家「しかし……」
言っても限が無ぇ
家康はあたしよりもこの時代の厳しさを知っている
と言うより経験している
何処かの国で戦に巻き込まれたり賊に襲われたり等
起こり得る事態に心を悩ませている
まぁ無駄と言えば無駄だな←
「あたしは家康が思う程弱くねぇぞ。少なくともその辺の賊よりはな」
理「はい、お姉ちゃん今まで色んな山賊を返り討ちにしてきましたから!」
家「そ、そうなのか…」
誇らしげに言う理一に家康は苦笑する
春も何故か誇らしげ←
本当に何故←
あたしが2人に疑問の視線を送っていると家康は改まってあたしに向かい合う
その目はあの朝焼けを浴びる庭での事を思い出させる
家「A、必ずまた会おう。ワシはそれまで必ず生き抜いてみせる」
「そうか…、まぁ人間何が起こるか分からねぇけどな、あたしも精々足掻いてみるわ」
あたしの答えにキョトンとしたかと思えば嬉しそうに笑う家康
その笑顔は相変わらず無邪気だった
それを見てあるモンを連想させる
「テメェ…太陽みたいだな」
家「ん?太陽??」
心の中での筈が何故か声に出していたらしく家康が反応する
「あー…、家康の笑った顔って何か温けぇっつーか安心するっつーか何つーか……。兎に角、この乱世じゃ稀有なモンだと思ったんだよ」
“稀有”って言葉に理一と春が首を傾げる
また今度教えるか…
家「そうか…Aにそう言ってもらえると、何だか嬉しいな///」
若干頬を染めながら言う家康
何故顔が赤くなるのか分からないあたしは理一達みたいに首を傾げる
「?」
家「そうだな、ならワシは皆の太陽の様な男になろう」
胸を張って言う家康
その堂々とした様は中々の男前だった
だがあたしは心中で家康に言ってやった
否、もうなってるだろ…
そんな事にも気付かず理一と春に別れを告げる家康
天然は何処まで行っても天然だという事が改めて良く分かった
家「…達者でな、A」
「おぉ…、またな家康」
お互い別れを告げてあたし達は三河を発った
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芹 - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2017年11月23日 14時) (レス) id: 88301bc593 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ - 凄く面白いです!夢主のキャラかっこよくて憧れます!!更新頑張ってください!!応援してます(・∀・) (2016年12月3日 12時) (レス) id: 06f3d584d6 (このIDを非表示/違反報告)
朱羅 - 中間テストあるので暫くコメ出来ないです。ごめんなさいm(_ _)m (2015年9月21日 17時) (レス) id: 9299aeefc2 (このIDを非表示/違反報告)
忍 - 朱羅さん» ありがとう!!そう言って(?)もらえると嬉しいよ!! (2015年9月8日 19時) (レス) id: e35de97a28 (このIDを非表示/違反報告)
朱羅 - 掛け持ち大変そうだね(^_^;)でも忍さんならきっと大丈夫だよ!忙しいかもしれないけど頑張ってね! (2015年8月31日 20時) (レス) id: 9299aeefc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:忍 | 作成日時:2015年5月6日 9時