料理110 ページ15
「冗談、家康が良い反応するモンだからつい。この話は終わりって事でいいな」
家「///あぁ…、そうしてくれると助かる///」
未だ顔が赤い家康は手で顔を仰ぐ
流石にやりすぎたらしい
後味悪ぃな…
「!家康、少し厨房借りるぞ」
家「??何をするんだ?」
大分冷めた顔はさっきと同じキョトンとした少年の様だった
あたしは障子を開けて一言
「熱冷ましに1品作ってやるよ(フッ」
家「!!」
家康が何かに驚いていたみてぇだが気にする事無く厨房に向かう
家「///ッ…また火照って来たな……///」
・
・
・
―厨房―
「初夏にすっかり入り始めてきたからなー」
あたしは鞄から調理道具一式とトマトを取り出す
「やっぱ夏野菜と言えばトマトだよな」
他にも色々あるが宴の席を抜けてきてる訳だから早めに済ませる
先ずトマトを水で洗う
次に皮ごと摩り下ろし器でトマトを摩り下ろす
「で、黒酢を大匙1〜2杯、塩を小匙1/3杯、冷水を1/4カップ入れる」
グラスに入れて上から粗引き塩胡椒を塗す
飾り切りしたプチトマトを乗せれば完成
「即席、“トマトの卸し冷スープ”」
早速家康の居る宴の席へと戻る
・
―家康side―
久々の客人として招いたAが何やら台所に向かった
ワシはその去り際の微笑みに見惚れてしまい、また顔の熱を仰いで冷ます
家臣や忠勝が心配に来るが出来れば悟られたくなかった
今まで抱いた事の無いこの感情を、ワシだけの秘密にしたかったから…
家「パタパタ…)大分冷めてきたな…」
あの微笑みは中々如何したものか
あんな美しい顔で微笑まれれば男は堪ったものではないだろう
一体今まで何人の男を骨抜きにしてきたのやら…///
末恐ろしい者だ、Aは////
ワシが杯を仰ぐと障子が開いた
自然と目が移るその金色の髪は何度見ても飽きぬ美しさ
燃える炎の様な赤い瞳は静かながら好戦的な光を宿していた
「よぉ、待たせたな」
Aが持っていた氷の如く透き通った器には赤い何かが入っていた
それを見た女中が軽く悲鳴を上げて言った
女中「ち、血!!?」
その一言は波紋の様に宴の席に広まる
家臣達は騒然とし始めた
家臣「四条殿!!其れは如何様な物に御座りまするか!?」
ワシの前に来て身構える家臣の1人が怒鳴りながら問う
ワシはそれを止めようとしたが、Aは何食わぬ顔で答えた
「野菜で作った冷汁」
Aの堂々とした態度と答えに皆一同拍子抜けをしてしまった
そんな空気が何とも言えず
家「ッ…、ハハハッ!!」
笑ってしまった
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芹 - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2017年11月23日 14時) (レス) id: 88301bc593 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ - 凄く面白いです!夢主のキャラかっこよくて憧れます!!更新頑張ってください!!応援してます(・∀・) (2016年12月3日 12時) (レス) id: 06f3d584d6 (このIDを非表示/違反報告)
朱羅 - 中間テストあるので暫くコメ出来ないです。ごめんなさいm(_ _)m (2015年9月21日 17時) (レス) id: 9299aeefc2 (このIDを非表示/違反報告)
忍 - 朱羅さん» ありがとう!!そう言って(?)もらえると嬉しいよ!! (2015年9月8日 19時) (レス) id: e35de97a28 (このIDを非表示/違反報告)
朱羅 - 掛け持ち大変そうだね(^_^;)でも忍さんならきっと大丈夫だよ!忙しいかもしれないけど頑張ってね! (2015年8月31日 20時) (レス) id: 9299aeefc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:忍 | 作成日時:2015年5月6日 9時