My Youth ページ9
.
JISUNG side
JS「あれ、ヌナ？」
『チソンア、こんな時間まで仕事してるの？早く帰って寝ないと』
JS「…そんな子供じゃないんだけど」
『私にとってはいつまでも子供だよ』
たまたま、事務所でヌナに遭遇した。
作業室から男の人と親しげに出てきて、ヌナはその人に、「じゃあオッパまたね」と控えめに手を振った。その時のヌナの表情は、初めて見る表情。
『…どうしたの？』
JS「あ、ああ…その、この前コーヒートラックありがとうって言いたくて。MV撮影現場にわざわざ送ってくれたでしょ」
『それくらいするよ、7ドリの復活だよ？あ、音楽番組の時もちゃんとお弁当差し入れるから…鰻がいい？』
JS「ははっ、本当に？楽しみにしていい？笑」
『もちろん、おめでたい事だからね』
ヌナにサイン入りのCD頂戴ね、とウィンクしておねだりしてきたヌナ。もちろん、一番に渡すつもりだし、誰が一番大きくサインを書くかはジャンケンになりそう。
…と、そんなことよりもついさっきのことがやっぱり気になってしまう。
JS「…ヌナ、あの人誰？」
『うん？』
JS「さっきの人」
『ああ、作曲家の人だよ』
JS「…ただの作曲家？」
僕の言葉に、ヌナは何も答えずに僕の頭をわしゃわしゃと撫でた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1639人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょんぽむ
| 作成日時：2023年5月11日 22時
