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明日のスケジュール、確か昼前からしっかり入っていた気がするけどAのことを思うとやっぱり仕方ないと思って、つい部屋まで見届けるついでに隣に座り込んでしまう。
何となく、ちゃんと話を聞いてあげないとダメだ、と感じたからだ。
『誰から聞いたの？』
JW「…誰だっけ、」
『ふふっ、誰でもいいけど。でもメンバー全員にバレるのは何となく恥ずかしいから、それは避けたいな』
教えてなくてごめんね、ってAは僕に頭を下げる。
何で教えてくれなかったの、何で彼氏なんて急に作ったの、僕が…一番じゃなかったの、なんて貯めていた少しの苛立ちと疑問も、全て水に流れていくように消える。
僕って、やっぱりAのことが好きなんだなあ、僕って、チョロいなあ、なんて笑いが出そうになった。
JW「…上手く行かなかったの？Aはワガママな所があるからなあ、それでダメだったの？」
『…私が、恋愛よりもグループを優先させちゃって』
JW「…え？」
『元々、ずっと恋愛してなかったのもグループのためもあったり、ある意味では自分のためでもあった。けれど何となく経験してみたくて彼氏を作ってみたものの…これじゃダメだね、私』
私には恋愛が向いてないのかな、なんて寂しそうに笑った。
…Aには、恋愛が向かないんじゃなくて。ぴったりの人を、Aが見つけられないからだよ。
JW「…僕は、」
『ジョンウにだから言うけれど、さっき酔った勢いでユノオッパが私の事好きって話したの』
JW「…え、？」
『…昔から、ずっとそう。私って恋愛に鈍いのかもしれないね』
…そうだよ、隣にいる人の気持ちにも気づけないもん。
Aのばーか、と言いたい気持ちを抑えて、僕はAを抱きしめた。
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作者名：ちょんぽむ
| 作成日時：2023年5月11日 22時
