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電脳救命センター ページ1

「ッぅぁああああ!!」

重そうなドアが両側に動いて開いた。

「ッ…どうした?」

専用のベッドに駆け寄り

入院中の少年、正樹に話し掛ける。

「せんせ"ぇ"…ぐるじぃ…」

正樹は涙ぐみながら助けを求める。

その小さな手を暖かく包み込む。

「大丈夫。
自分が治してあげるから。」

急に正樹の体にノイズが掛かり、

半透明になる。

「ッ…!!」

少し離れ、腰に

ゲーマドライバーを装着した。

ガシャット!と音が鳴り、

弾幕系シューティングゲーマー

Lv.01に変身した。

「ふひィ……
バレちまったなら
しょうがねぇ…消えて貰おうかァ!!!」

正樹の体からウイルスの

"バグスター"が姿を現した。

「それは此方の台詞。
さぁ…とっとと
やられてくれるかなスクリア」

スクリアとは現在使用している

弾幕系シューティングゲーム、

『風弾魔法陣』の1面ボスである。

「くッまだまだ
こんなんじゃねェぞォ!!!
"邪砲"チェイスミサイル!!!」

魔法陣から光線らしきものが追尾してくる。

「ッく…まだだ…!」

負けじとAも攻撃を繰り出す。

ガシャコンスピアを選択し、

弾幕式の球をスクリアに当てていく。

「ぐぁあ!!」

渾身の一撃で相手は弱っている。

これがチャンスと思ったのか

キメワザホルダーに

ガシャットをセットした。

「さて、決着…着けるぞ」

弾幕を一気に作り出し、

スクリアに向けて強く蹴りを入れた。

「己ェエエエエエエ!!!!!!」

スクリアは弱々しいパンチを

繰り出したが、キメワザには敵わず。

「ぐぁあああ!!!」

ゲームクリアの音声が鳴り、

変身を解いた。

みるみるうちに

正樹のゲーム病は治っていった。

「正樹?大丈夫か?」

変身を解くとすぐ駆け寄った。

「ッはぁ…はぁ…治った…!!
ありがとう先生…!」

少し過呼吸になりつつも、

ノイズはしなくなっていった。

患者の心から笑う笑顔が

その笑顔を守る事がAにとって

生き甲斐なのである。

大天空寺→



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ロウレス - 天空寺タケルお願いします。主人公がヤンデレで。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 098e3504e3 (このIDを非表示/違反報告)
雪ん子 - ダークナーガお願いします。主人公はダークナーガの相棒でナーガに似ている感じです。 (2017年8月27日 13時) (レス) id: 098e3504e3 (このIDを非表示/違反報告)
虎玲 - ツルギさんの激甘または甘々お願いします。無理でしたらドライブの激甘または甘々お願いします。 (2017年8月18日 22時) (レス) id: 098e3504e3 (このIDを非表示/違反報告)
かばん(プロフ) - コメントありがとうございます!甘〜いのですか…ギリギリ位まで頑張ってみます! (2017年8月4日 21時) (レス) id: 4e7ff00e4a (このIDを非表示/違反報告)
nebula - すみませんいや、ならいいんですけど泊さんの激甘または甘々願います (2017年8月2日 23時) (レス) id: a12e58eb94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かばん | 作成日時:2017年7月26日 0時

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