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こんな上司は嫌だ ページ18

2年以内に壊滅させると告げたのには理由がある。

既に出席日数が足りてないだろう主人公の彼が、高校3年生になるのは……まあどうにかなりそうな気もしてきた…

気を取り直して、半サザ○さん時空でありながらイベントは一度しか使われない。
そこまでこだわっているのなら、1年で片がつくのではないかというのが私の予想だ。

あくまで予想の為、1年余分に保険をかけた。出来ない約束はしたくない。

しかし、目の前の男は嫌な笑みを浮かべて言葉を投げつけた。

「1年だ。」

反論は一切受け付けない。
そんな響きを孕んだ要求……いや、最早強制だった。

それに返す言葉は

「……わかりました。」

どんなに嫌でも肯定しかない。

奴は私の上司だ。何処の世界でも上司に意見は出来ない。日本人の性か…

彼はゆっくり近づいてきて私の肩に手を置き、耳元で頼んだよと声をかけ再び離れる。
本当に嫌な奴だ。

「こうは言っているけどね、君には期待しているんだよ。公安きっての切れ者。戦闘においては勿論、知識も柔軟性もある。」

何故か嫌味にしか聞こえないが、一応礼を述べておく。

胡散臭い笑みを深くして彼は言葉を続けた。

「降谷君も君も同じ匂いがする。ハイスペックで使いやすくて助かっているよ。」

まるで物を扱うような言い方に、私の視線は冷えていく。

ああこいつもそういった類の人間なのかと気がついた。

「でも上司は僕だ。僕の言う事に従っていればいい。成し遂げられなかった時は覚悟しておけよ。」

温度を無くしたような視線をぶつけられる。こういう事は少なくない。

寧ろ慣れていた。

「言われずともわかっています。要件がお済みでしたら、失礼させていただきます。」

淡々と言葉を紡いで私は部屋を出る。

只でさえ疲れているというのに、こんな事で時間を無駄にするなんて…

年齢の割には上の立場にいる私達は僻まれやすい。

零はともかく、私は大したことない。
2周目なだけだ。けど、それを知る筈もない彼のような人から、ああいう事を言われるのは慣れているが、いい気はしない。

特に零の事をあんな風に言うなんて腹がたつ。


今日は帰ったらお酒を思う存分に飲もう。

それは不可能に近いだろう→←私は今まで甘えすぎていた



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89*(プロフ) - 星を見守る砂岩さん» 星を見守る砂岩様 コメントありがとうございます。此方も返信が遅れて申し訳ありません。お祝いのお言葉が頂けて嬉しいです!これからもどうか応援宜しくお願い致します。 (2019年2月5日 22時) (レス) id: fe7ba8f509 (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - 1周年おめでとうございます!!祝うのが遅くなってすみません・・・色々あって...いつも更新楽しみにしてます!!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年2月4日 21時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
89*(プロフ) - シユンさん» シユン様 コメントありがとうございます!更新停滞気味になってしまい申し訳ありません。暫しお待ち頂ければ幸いです。……今日中に出来ればと思っています。 (2019年1月16日 7時) (レス) id: fe7ba8f509 (このIDを非表示/違反報告)
シユン(プロフ) - 更新まだですか?楽しみにしています! (2019年1月14日 12時) (レス) id: da17fe9160 (このIDを非表示/違反報告)
89*(プロフ) - まいさん» まい様 コメントありがとうございます。面白い、楽しいといった言葉は本当に励みになります。精一杯頑張りたいと思います!これからもこの作品を読んで頂ければ幸いです。 (2019年1月7日 2時) (レス) id: fe7ba8f509 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:89* | 作成日時:2018年9月24日 17時

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