【名探偵コナン】不幸後は全て幸福成り得たり5

どちらにせよ成功するだろう ページ13

黒いシャツに黒いズボンそして黒い靴。
私は今、黒で包まれていた。

こんな事を言うと特大ブーメランで返ってきそうだが、敢えて言おう。

こんな恰好をして、怪しげな雰囲気を撒き散らす彼らは職質されたりしないのだろうか？

極力こういう恰好はしたくなかったが仕方ない。
組織の幹部がFBIの手に渡ってしまった事で、大掛かりな奪還作戦がたてられている。私の知る限りでは幹部の半分以上が作戦に関与している。
全員が黒に染まっている中で私だけが違うなど、悪目立ちしてしまうだろう。


知人の猫の写真を懐に忍ばせ、安いボロアパートを出る。ここはセーフハウスとして使っている。

最近は逆転してしまって、自宅よりここにいる事の方が多いが…
コナン君に探偵だと言ってしまっている以上、私の自宅にいては不自然に思われるだろう。

現在の私の自宅はセキュリティは勿論、景色も申し分ない高層マンションの一室だ。
まぁ最上階ではないが…

探偵やフリーターという不安定な仕事をしている設定の私が、そこそこ値の張るマンションに住んでいるとあの少年にバレたら面倒そうだ。

それは置いといて、そろそろ集合場所に行かなければ遅れてしまう。
あくまで10分前にだが…

キール奪還作戦を失敗する訳にはいかないのだ。

赤井が私の事を彼に告げるかそうでないかによって、原作とは違う流れになってしまうかもしれないが、どちらの立場としても成功するのは変わらないだろう。

組織としてもNOCとしても…

キール奪還作戦、結果は…→←予想を超える相違点

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