予定外×中村海人 ページ46
私の会社
都会のど真ん中
元々こんな煌びやかな会社で働く予定ではなかった
高校時代と大学時代はコンビニのバイトに明け暮れ
この会社の近くだったからか
私はこの会社の作っているお菓子が大好きで
配属先で地方に行けるだろう
そんな気持ちで無事に入社
地方営業所でこじんまりと働きたかったのに
まさかの配属先は総務部
総務部と書かれた扉を開けると
サラ「おはよー！」
今、挨拶してくれたのは
先輩のキラキラ女子のサラさん
サラ「今日はあの、例の中村さんが出張から戻ってくる日よ！Aさんは会ったことないんだっけ？中村さん」
この部署にはモテモテの中村さんという人がいる
前に1度だけ出張先からの電話をとったら
中村「新しい子？会いたいな〜、あ、俺中村海人です」
なんて、サラッと会いたいなんて言える人は
私の世界線では会ったことないな
でも、きっと私とは関係の無い人
そんな気持ちでいた
午後に入り
サラ「お疲れ様です！海さん！」
キャーなんて声が上がり
そちらへ目線を向けると
何故か交わる目線
急いで逸らし、パソコンを見ると
足音が私のデスクの横で止まる
中村「君がAさん？初めまして…じゃないかもね？」
なんて意味深な言葉を残す中村さん
どこかで会ったけな〜なんて考えていると
中村「えー、俺毎日通ってたのに〜、ホットコーヒーとマフィンと言えば俺でしょ」
ボソッと私にだけしか聞こえない声で言う中村さん
と、言うことはだ、私の闇歴史
コンビニすっぴんガサツ店員時代を知っている
A「え？！」
ガタンって音を立てて焦って口を抑えると
サラ「どうしたの？お二人さん？知り合い？」
なんて、女子特有の威嚇の目をしながら聞かれる
サラ「中村さん、誰でも話しかけてくれるから。勘違いしないようにしないと危ないよね？」
なんて言われる始末
この後ご飯に誘われたなんて
口が裂けても言えない
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作者名：さくら
| 作成日時：2020年11月26日 18時
