�� ページ12
道枝駿佑side
携帯を開くと
必ずトップページに載っているニュース
『期待の新人 mirai』
動画投稿サイトで話題になり
天才が現れた
miraiとはどんな人なのか
そんな話題でいつもクラスは盛り上がっている
誰でも作詞ができるボーカロイド
その作詞、作曲で
ストーリー性が高い歌詞を書く人
それがmiraiだった
もう既に何件か投稿されていて
俺のオススメは
『break』
1人の少女が
沢山の大人の言いつけに
限界を感じて
今まで天才と言われ
英才教育を受けていた
全てを投げ捨て
新天地でゼロから始める
そんな内容
みんなはかっこいいって言うけど
俺は、何だかmiraiが自分自身に向けて
歌詞を書いているようで
居なくなってしまうのではないか
そんな気がした
長尾「みっちー！！！miraiって何歳だと思う？」
こいつは長尾謙社
俺の高校からできた友達
そして、miraiの大ファン
長尾「いやー、miraiがバン！って出てくる前から好きやったから嬉しい！！！」
これが口癖である
長尾「何歳やと思う？！」
悩んでいると
長尾「Aちゃんはmirai聞いてる？？」
と、隣の席のAちゃんに話しかける
Aちゃんは物静かであまりワイワイする方じゃないから
俺も正直、そんなに話したことがなかった
A「わ、わたし？！」
案の定キョドっている笑
道枝「もぉー、謙社が急に話すから驚いてるやん」
道枝「ごめんなぁ、Aちゃん…」
って謝ると
A「ううん！全然！！！、で、どんな話だったっけ？？」
長尾「やから〜、てかまず、miraiって知ってる？？」
A「知ってるよ！」
長尾「miraiの書く詩って、切ない系の曲が多かったのに最近ラブソングとかあるよな！！！」
興奮して声が大きくなる謙社
俺もそれ不思議だった
なんて思ってた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら
| 作成日時：2020年11月26日 18時
