38−光る汗と、輝く笑顔。 ページ38
いつもと同じようにダンス部の練習が終わって、
サッカー部の練習が終わるのをグラウンド横で見ながら待った。
ボールを追いかけるルハンの横顔は、他の何をしている時よりも楽しそうで
ユニフォームで汗をぬぐう姿までさまになっている。
ゴールを決めて嬉しそうに拳を突き上げた姿に、思わず頬が綻んだ。
アシストをしたミンソク君とハイタッチをして同じ色のユニフォームを着ているメンバーに嬉しそうにピースサインを送っている。
ぐるりと視線を移すと、私と目を合わせて嬉しそうに親指を立てた。
返事をするように親指を立てると、軽く手を振ってフィールドへ戻っていった。
いつも練習の最後に、2チームに分かれて15分間本気で試合をする。
本当の試合の時と同じように真剣な顔をするルハンがとてもカッコ良くて大好きな瞬間だ。
練習が終わって、ルハンとハニが話しているのを見て、
ルハンに手を振ると大きく手を振られて「帰りきをつけろよ！」と声が聞こえた。
今日はハニに誘われて、少し寄り道をして帰る。
特に都会でもない学校の周りには、おしゃれなカフェやファストフード店もなくて
週に何度か来る移動式カフェで学校帰りのひとときを過ごす。
綺麗なグリーンのペイントが施された小さなトラックの周りに、
手書きで書かれたメニューの看板が立っていて、用意された椅子とテーブルは3セット。
実はこの場所は凄く穴場で、この店を知っている人はうちの学校の生徒でも少ない。
ルハンとたまたま見つけた時は、2人で凄くテンションが上がったのを今でも覚えてる。
「こんにちは〜」
「あ〜久しぶりだね〜！」
柔らかい声で迎えてくれたのは、このカフェのオーナーのイーシンさんだ。
中国らしく、たまに変わった韓国語を使うけど、優しい口調がとても癒し系のイケメンのお兄さん。
「僕のおすすめはヒーリングティーだよ。」
にこっと可愛らしいえくぼを見せると、メニューを指差したイーシンさん。
「毎回それオススメされますけど〜メチャクチャ苦いのでもう頼みません。」
一度おすすめだというからルハンと注文してみたところ、
一口口に含んだ瞬間声が出ない程の苦さで2人で悶絶した。だからもう絶対頼まない。
「オススメなのにな〜」と少し口を尖らされても、イケメンだからって揺れたりしない程、あれは人の飲む物ではない。
癒し系イケメンの店は私の心のオアシス。
39−心配性と臆病者のその先は…。→←37−ざわめきの中の静けさ。
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ちゅちゅ - こりゃやべぇ (2014年8月16日 18時) (
レス) id: 9899225133 (このIDを非表示/違反報告)
alim(プロフ) - MINMINさん» 毎日1話だけの更新で、どれくらい読者様に楽しんでいただけるのか。それを課題に、キュンキュンしてもらいたい気持ちで書いてました。MINMINさんのコメントを読むとじっくりと読んでくれていることが伝わってきて、本当に励みになりました！ありがとうございました！ (2014年7月3日 11時) (レス) id: 5fc8305436 (このIDを非表示/違反報告)
alim(プロフ) - 慧さん» コメントありがとうございます！たくさんキュンキュンしてほしいなぁと思いながら書いてる作品なので、そう言ってもらえて嬉しいです♪ (2014年7月3日 11時) (レス) id: 5fc8305436 (このIDを非表示/違反報告)
MINMIN - 更新ありがとうございます!!私の中でこのお話はﾎﾝﾄにｵｱｼｽで､忙しい日も忙しくない日も同じﾃﾝｼｮﾝにしてくれて､優しく懐かしい気持ちにしてくれて､また次の日の更新が楽しみになる､そんなお話です｡毎日毎日､続きを楽しみにしています (2014年7月2日 16時) (携帯から) (レス) id: b5090dbdaa (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - きゅんきゅんしてますよぉ。 (2014年7月2日 0時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：alim/セン
x他1人 | 作成日時：2014年5月23日 18時
