28−虚しく落ちた手と、抱き寄せる手。 ページ28
ルハンside
Aを後ろに乗せて、学校までの道を飛ばすのも毎日の事。
うちの学校は朝練をしていい曜日が決まってるから、俺が朝練の日はAのダンス部も朝練。
だから毎日口実なしに一緒に通えるのはすごく嬉しい。
学校について自転車を降りると、お腹に回していた手を解いて
いつも何故かそそくさと先に行こうとするA
乗せてきてやったんだから、自転車止めてる時間くらい待ってろよなって思うけど
多分俺のファンだという女たちが俺と一緒に居るAの事を睨むから、それが少し怖いのかな？
だけど俺はそんなの関係ないから、先に行ってしまわないように無理矢理肩を抱き寄せた。
照れるAをからかってやると、「なにそれムカツク！」とそっぽ向いてしまった。
急ぐように俺の少し前を早足で歩いていく。
「お〜い。照れんなよ〜」
「うるさい！」
「あ、A耳赤くない？」
俺に照れてくれる事が嬉しくて、赤くなったAの耳に手を伸ばす
あと少しで手が届く…
そんな時、俺の天敵が角から出てきた。
耳を掠めた俺の手は、Aの肩の上にポンと着地した。
「あ、A遅刻？珍しいじゃん。」
Aを見つけると、嬉しそうに笑う
「ジョンイン！おはよ！」
Aも嬉しそうな声を出して、肩に置いていた俺の手を振りほどくように走っていったA
ジョンインはこっちに用があって歩いてきていたはずなのに、
Aが走り寄ると踵を返して2人ならんで教室の方へと向かっていく。
ジョンインの手がAの肩に回されて
話の内容は聞こえないけど、楽しそうに顔を見合わせて笑った２人。
俺が肩を抱くのは嫌で、ジョンインならいいの？
どんどんと遠ざかっていく後ろ姿に
振りほどかれた手をぐっと握ることしか出来なかった。
Aが俺の彼女だったら、今すぐ「俺の女に触るな！」って言いに行けるのに。
寧ろ俺の方が言われてしまいそうだな…なんて思うと苦笑いするしかなかった。
「ルハン、おはよ。」
ポンと背中を押されて、聞き慣れた声に振り返る。
「しうちゃんおはよ。」
その手には少し汗をかいたペットボトルが握られていて、自販機で水を買って来たらしい。
俺の視線に気付いたのか「飲む？」と首を傾げたしうちゃん。
ううん。と首を振ると、「教室行こ。授業始まる。」そう言ってまた俺の背中を押した。
29−全部知ってるはずなのに。→←27−頬にさらりと触れたシャツ。
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ちゅちゅ - こりゃやべぇ (2014年8月16日 18時) (
レス) id: 9899225133 (このIDを非表示/違反報告)
alim(プロフ) - MINMINさん» 毎日1話だけの更新で、どれくらい読者様に楽しんでいただけるのか。それを課題に、キュンキュンしてもらいたい気持ちで書いてました。MINMINさんのコメントを読むとじっくりと読んでくれていることが伝わってきて、本当に励みになりました！ありがとうございました！ (2014年7月3日 11時) (レス) id: 5fc8305436 (このIDを非表示/違反報告)
alim(プロフ) - 慧さん» コメントありがとうございます！たくさんキュンキュンしてほしいなぁと思いながら書いてる作品なので、そう言ってもらえて嬉しいです♪ (2014年7月3日 11時) (レス) id: 5fc8305436 (このIDを非表示/違反報告)
MINMIN - 更新ありがとうございます!!私の中でこのお話はﾎﾝﾄにｵｱｼｽで､忙しい日も忙しくない日も同じﾃﾝｼｮﾝにしてくれて､優しく懐かしい気持ちにしてくれて､また次の日の更新が楽しみになる､そんなお話です｡毎日毎日､続きを楽しみにしています (2014年7月2日 16時) (携帯から) (レス) id: b5090dbdaa (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - きゅんきゅんしてますよぉ。 (2014年7月2日 0時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：alim/セン
x他1人 | 作成日時：2014年5月23日 18時
