18−不器用な、自業自得バカ。 ページ18
うっ…と、息苦しさを感じてパッと目を開くと、目の前にルハンの顔。
「えっ？」
私の顔をじーっと見つめながら私の鼻を抓んでるルハンと目が合う。
鼻を抓む手をパシッ！と叩くと、あははは！とお腹を抱えて笑ったルハン。
何無邪気に笑ってんのよ！
「ちょっと！何で居んの？！」
「何で居んのじゃないだろ？！俺昨日課題教えてって言ったのに…」
そう言って、不機嫌そうに口を尖らせたルハン。
ふと視界の端に何かが映って、おでこに手をやると、
昨日ルハンにのおでこに貼りつけた付箋が付けられていた。
しかもご丁寧に“ルハン”の部分に二重線が引かれていて、“A”に書き換えられている。
『Aのバーカ』
「ちょっと！これ、っていうかそれはルハンが寝たからじゃん！」
付箋をぐしゃっと握ってルハンに投げつけた。
「起こせばよかったじゃん！しかも先に寝たのお前だからな！」
付箋を拾うとまた私に投げつけてくるルハン。
「でも私ちゃんとヒント書いておいてあげたでしょ？優しくない？」
「どうせなら答え書いておいてくれれば良かったのに。」
それじゃルハンの為にならないじゃん。
そう思って、ふぅ…とため息をついた。
「それはさ、
そう言いながら前髪を整えようと前髪に触れるとカサっと何かが指先に触れた。
どうやらおでこにもう一枚付箋が貼られていたらしい。
「もう！こういうのやめてよ！」
そう言いながら剥がすと、付箋には殴り書きで
“ありがとう”そう書かれていた。
…口で言いなさいよ。そう思いながらも嬉しくて、
ぐしゃっとすることなんかできなくて、そっとその付箋を握りしめた。
何となくどうしたらいいか分からなくなって、ベッドの横にある壁に貼りつけた付箋。
無意識にも持ち上がりそうになる口元がばれないようにルハンから顔を背けた。
「ってか今何時？」
ベッドサイドに置いてある目覚まし時計を見ると、まだ５時半…
嘘でしょ…
「５時半って…バカなの？」
「俺４時に起きて課題やって来たんだけど…」
付箋を剥がすときに前髪が乱れたのか、私の前髪を手ぐしで直しながら言ったルハン。
ルハンはきっと私の事を幼馴染としか思ってないから、こうやって平気であっちこっち触って来るんだろうな。
その度私の心臓がバカみたいにドキドキ言うのを知らないんだ。
恥かしいのを隠すみたいに「自業自得でしょ。」なんて悪態をついた。
「うるさい」
そう言ってオデコを小突かれた。
19−早起きは、トキメキをプラス。→←17−眩しい光の中でできた秘密。
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ちゅちゅ - こりゃやべぇ (2014年8月16日 18時) (
レス) id: 9899225133 (このIDを非表示/違反報告)
alim(プロフ) - MINMINさん» 毎日1話だけの更新で、どれくらい読者様に楽しんでいただけるのか。それを課題に、キュンキュンしてもらいたい気持ちで書いてました。MINMINさんのコメントを読むとじっくりと読んでくれていることが伝わってきて、本当に励みになりました！ありがとうございました！ (2014年7月3日 11時) (レス) id: 5fc8305436 (このIDを非表示/違反報告)
alim(プロフ) - 慧さん» コメントありがとうございます！たくさんキュンキュンしてほしいなぁと思いながら書いてる作品なので、そう言ってもらえて嬉しいです♪ (2014年7月3日 11時) (レス) id: 5fc8305436 (このIDを非表示/違反報告)
MINMIN - 更新ありがとうございます!!私の中でこのお話はﾎﾝﾄにｵｱｼｽで､忙しい日も忙しくない日も同じﾃﾝｼｮﾝにしてくれて､優しく懐かしい気持ちにしてくれて､また次の日の更新が楽しみになる､そんなお話です｡毎日毎日､続きを楽しみにしています (2014年7月2日 16時) (携帯から) (レス) id: b5090dbdaa (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - きゅんきゅんしてますよぉ。 (2014年7月2日 0時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：alim/セン
x他1人 | 作成日時：2014年5月23日 18時
