2−必要な物は、やる気と根性。 ページ2
グラウンドからは、親友のハニが私の姿を見つけて大きくてを振っていた。
ファイティン！とポーズをとると、にっこりと笑ってグラウンドを走り回る部員達に視線を戻した。
私はダンス部のマネージャー。
親友のハニはサッカー部のマネージャー。
実はこれには深い訳がある…
入学してすぐ、ルハンに「お前サッカー部マネージャーやれよ」と言われた私。
「えー！」
「いいじゃん！そしたら毎日チャリで帰り送ってやるから！」
「仕方ないな〜」
そう悪態をついたものの、誘われた事が嬉しくて
高校に入ってすぐ仲良くなったハニと一緒に申請をしに職員室へ向かった。
ハニは元々憧れの先輩の居るサッカー部のマネージャーをすると意気込んでいた。
「マネージャー？お前ら根性あるなー！」
サッカー部の顧問ミノ先生がニコニコとしながら言った。
「…根性？」
「知らないのか？うちの学校はマネージャーが物凄い大変って有名なんだよ。」
そんな優しい笑顔でそんな恐ろしい事を言われても…
そう思いながらハニに視線を向けると私と同じで、眉をこれでもかと下げたハニと目が合った。
「でも私やります！」
ハニが大きい声を出すと、私もつられて「私も！」と言ってしまった。
「でも残念〜各学年1人だけって決まっててな〜
あ！ユノ先生！ダンス部もまだマネージャー募集してましたよね？」
斜め向かいのデスクに座っていた、ダンス部顧問のユノ先生に声をかけたミノ先生。
「うちもまだマネージャー希望来てないな〜。そんなやる気のある子ならうちも欲しいよ〜」
「ってなわけだから、どっちかサッカー部、どっちかダンス部マネージャでどう？」
どう？
どう？って言われても！！
ハニを見ると目からお願い光線がキラキラと溢れ出している…
憧れの先輩を追いかけてこの高校にまで来たんだもんな…
「…分かりました、私ダンス部マネージャーやります…」
「Aありがとー！！」
ハニに右手を握られてブンブンと振られる。
「はい。決まり。じゃ、ここに名前書いて。」
「わー良かった〜今年マネージャー入らないかと思った〜」
ユノ先生がにっこり笑いながら自分のデスクの方へ私を手招きした。
書類にサインをして、当初の予定とは違うダンス部マネージャーになってしまった私。
ルハンにそれを告げた時
「お前、ばっかじゃねーの！？」と完全に呆れられたのは言うまでもない。
だけど毎日送ってくれるという約束は、果たしてくれている。
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ちゅちゅ - こりゃやべぇ (2014年8月16日 18時) (
レス) id: 9899225133 (このIDを非表示/違反報告)
alim(プロフ) - MINMINさん» 毎日1話だけの更新で、どれくらい読者様に楽しんでいただけるのか。それを課題に、キュンキュンしてもらいたい気持ちで書いてました。MINMINさんのコメントを読むとじっくりと読んでくれていることが伝わってきて、本当に励みになりました！ありがとうございました！ (2014年7月3日 11時) (レス) id: 5fc8305436 (このIDを非表示/違反報告)
alim(プロフ) - 慧さん» コメントありがとうございます！たくさんキュンキュンしてほしいなぁと思いながら書いてる作品なので、そう言ってもらえて嬉しいです♪ (2014年7月3日 11時) (レス) id: 5fc8305436 (このIDを非表示/違反報告)
MINMIN - 更新ありがとうございます!!私の中でこのお話はﾎﾝﾄにｵｱｼｽで､忙しい日も忙しくない日も同じﾃﾝｼｮﾝにしてくれて､優しく懐かしい気持ちにしてくれて､また次の日の更新が楽しみになる､そんなお話です｡毎日毎日､続きを楽しみにしています (2014年7月2日 16時) (携帯から) (レス) id: b5090dbdaa (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - きゅんきゅんしてますよぉ。 (2014年7月2日 0時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：alim/セン
x他1人 | 作成日時：2014年5月23日 18時
