世話を焼きたくなるあの子は陰キャで引き籠りでコミュ症です ６！

引き籠りと問題児 ページ6

あんず「実はスタプロに所属しているアイドルが居るんですけど、その人達に少々問題がありまして・・・」

『問題？』

あんず「えっと、なんていうか。私が言うのも難なんですが、あんまり目立ってないと言いますか・・・」

『はぁ・・・』

あんず「それで会長さんがその人達をまとめてユニットを結成させれば良いんじゃないかって話になったんです」

『ほぉ・・・』

あんず「で、その人達を普通にプロデュースすればいいんですけど私がプロデュースできないんです」

『どうして？』

あんず「一応私ってP機関の代表みたいな感じじゃないですか。問題児と関わるとなんかダメならしくって、うぅ・・・」

『それは残念ですね・・・』

あんず「なのでA先輩に彼らをプロデュースしてもらいたいんです！」

『おぉ・・・』

あんず「お願いします！私もESビルで働いているとはいえまだ学生の身なので結構時間に追われていると言いますか、何気に忙しくて」

『分かりました、あんずちゃんの代わりに立派に頑張ればいいってことですよね？』

あんず「A先輩だったらそう言ってくれると思ってました！ありがとうございます！！」

『いえいえ』

所属してる人もう居るんだ
というかそんな初期の段階で問題児と言われているって

結構ヤバい人達！？

ガラが悪いのか、歌がめちゃくちゃ下手なのか

あれこれ軽い気持ちで引き受けちゃって良かったのかな・・・

あんず「あ、私家に帰って宿題をしないと！A先輩、私はこれで失礼します！」

『あ、はい。が、頑張ってくださいね・・・』

とりあえずもうちょっと荷物を整理する事にした
またの名を、現実逃避・・・

『あ、』

思いっきりプチプチなんかでくるまれたものを見つけた
れーくんたちがくれたグッズ類
図書室に置いていたっけ

写真じゃ伝わりにくいけどれーくんって笑うと凄く可愛いんだよね
なっちゃんもしゅ〜くんもみ〜くんも
こういうのを知っているのって私とかごく一部の人達だけだからちょっと優越感に浸っちゃう

月永くんも・・・

月永くん、今何してるのかな

フィレンツェって日本からどれくらい遠いのかな

ちゃんとご飯食べてるかな

泉くんが居るから大丈夫か

元気かな

会いたい、な

『いやいやいやいや！何考えてるんだ私は・・・』

落ち着け―なんて言いながらスマホを開く

うーん、あんずちゃんが言ってたこと

‘日本とフィレンツェの距離は9.632キロメートル’

『遠い・・・じゃない！！』

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