29 ページ29
モカside
担任に放課後教室に残るよう言われた。
きっとAのことだろう。
担任にも仲がいいってことは伝わっているし、Aの女友達は私しかいない。
昨日一日学校を休んで、わざわざ私がいないとこうなるんだとA以外にも思い知らせたわけだし、今日は大人しくしておこうと思った矢先の呼び出しに驚いたが、教室で静かにまつ。
音がして振り返るとそこにいたのは担任ではなかった。
「なんで、？」
檜山「ちょっと話がしたい」
檜山side
「で、どう？計画が失敗した今の感想は？」
モカ「え？笑 計画？何の話？」
「Aのことだよ」
とぼけ続けるモカに対してAの名前を出す。
すると、モカの表情は一瞬で変わった。
モカ「どういうこと？」
「Aのこといじめてた奴らが全部吐いたよ。利害が一致したからモカの指示を受けながらやったって」
昨日、たまたま学校に残っていた俺はAの騒動を知った。
保健室で湧たちが話している間、目撃情報をもとに主犯格のやつらにたどり着いた。
担任と一緒に話を聞き出し、モカに主導権があったことがわかっていた。
モカ「ふーん。で？担任とあんたらにバレても何にも計画失敗にはならないんだけど、笑」
モカの声色がかわる。
いつものかわいらしい声やしぐさの面影はない。
モカ「あーあ。てか、あんたも同罪じゃん。Aが自分こと好きなのわかってて私と付き合ってるじゃん」
「それは、」
モカ「これこそ利害の一致でしょ？あんたは私と付き合うことでクラスの一定の女子票が得られるからクラスをまとめやすい。だから付き合った。違う？」
図星をつかれて言い返せない。
確かに俺はAからの好意に気づいていた。
そしてモカと一緒にいるとき、少し寂しそうな顔をするAが好きだった。
モカ「落ち込まないでよ笑 人間は誰しもそういうものでしょ。純粋な方がおかしいの」
先ほどの勢いとは形成が逆転し、モカが余裕そうな表情でニヤリと笑う。
モカ「せっかくだから教えてあげる。私がAをいじめた理由。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 388人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「少年忍者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
このあ(プロフ) - たんどりーちきんさん» 確認不足でした…。ご報告ありがとうございます！ (2022年3月28日 17時) (
レス) id: d78cea6100 (このIDを非表示/違反報告)
たんどりーちきん(プロフ) - オ リ ジ ナ ル フ ラ グ 立ってますよー 作品は面白かったです！頑張ってください！ (2022年3月27日 12時) (レス) id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このあ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/conoa_story_
作成日時：2022年3月25日 20時
