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放課後。
日直のため、教室に一人残り日誌を書く。
モカと光成はデートだそう。
何気なく窓を眺めていると、光成とモカの姿が校門から出ていくのが見えた。
あー、なんてお似合いなんだろうか。
光成とは仲のいい方だったはずなのに。
付き合ったと知ってから続いていた連絡を返す気になれず未だ通知が残った画面。
私を見てほしかった。
なんて醜い感情を持ってしまった自分に腹が立つ。
お似合いの二人を応援したいのに、黒い感情を持ってしまう自分から目を背けるかのように机にふせた。
深田「起きてー。もう下校時間。」
いつの間にか寝てしまっていたらしく、声が聞こえたような気がして寝ぼけたまま顔をあげると深田がいた。
「わ、深田じゃん」
深田「どうしたんほんとに。日誌書きながら寝るってどんなけ疲れてんの？」
「ごめんごめん、笑 あれ、部活は？」
深田「部活はもう終わった時間ね？俺、忘れ物取りに来たらなんか一人寝てるからびっくりだわ」
「申し訳ない、、、」
深田「ちょ、A顔見てみ？」
深田に言われて手持ち鏡を取り出し顔の前に向けると、顔には変な線や型が入っていた。
いや、私寝すぎ。
「やば。笑」
深田「何があったのか分からないけど、いつでも話聞くしさ、ちょっとぐらい自分に優しくね？」
自分に優しくか、、、。
深い意味で言ったのではないんだろうが、今の私にはものすごく刺さる。
もしも私が自分に優しくなってしまえば、光成への想いは止められなくなる。
そうなれば、モカとはどうなるだろう。
考えたくもない。
大好きな2人が笑っているなら、やっぱり私はこれでいい。
「ありがとう。よし、帰る！」
深田「暗いし送る。」
「大丈夫、駅も割と近いし。」
深田「いや、結構距離あるよ？」
「遊んだときとか、モカ送って帰ることもあるし。一人で歩くの慣れてるの」
深田「今はモカじゃなくて俺でしょ？ちょっとぐらいかっこつけさせてよ」
「、、、じゃあ、駅まで一緒にいこ」
深田「それでよし！んじゃ行こうぜー」
なんだか私自身を女の子扱いされることが久しぶりすぎて少しぎこちない。
深田「なんでそんなぎこちないの笑」
「だって今までみんなモカばっかりだもん笑」
深田「なにそれ、」
「あ。今のなし。聞かなかったことにして！！」
隠しているはずの本音がこぼれてしまいそうで、怖くなった。
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このあ(プロフ) - たんどりーちきんさん» 確認不足でした…。ご報告ありがとうございます！ (2022年3月28日 17時) (
レス) id: d78cea6100 (このIDを非表示/違反報告)
たんどりーちきん(プロフ) - オ リ ジ ナ ル フ ラ グ 立ってますよー 作品は面白かったです！頑張ってください！ (2022年3月27日 12時) (レス) id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このあ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/conoa_story_
作成日時：2022年3月25日 20時
