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第5話 ページ6
…
能力は、あまり吟味する時間もなくハッキリと決まった
死ぬ前から決めていたからだ
異次元ゲームで無双するラスボスと言えば
この能力しかないだろう
まぁ、それが＿＿
【“時空を操る能力”を設定に保存します】
＿＿本当に採用されるとは思わなかったけど
『は？良いのかよ、』
思わず心の声が漏れる
俺まじで無双しちゃうよ？良いの？、と確認しても相手からの反応は無い
(もしかして、保存に失敗しちゃったとか？w)
なんて心の中で巫山戯てみても、何も変化が無い
そう、ないったら無いのだ
天の声よ、ここに来てシカトか
今まで淡々と話を進めていた分、見捨てられた様な気がして落胆した
やっぱりこれは夢だったのか
だってこんな都合のいい話がそこら辺に転がっている訳ない
きっとトラックに轢かれても死にきれなかったんだろうな、俺
生命力ゴキブリ並かよ、笑えねェ
何も無い
何も変化が無い
音も光も無い世界に、独り
脊髄を手繰り寄せられるような、不思議な感覚
直後＿＿
＿＿空間が壊れ始めた
黒い世界にヒビが入る
裂け目から割り込んで来た光は、実体の無い俺をも捉えた
それと同時に薄れていく意識、
…
【バグが発生しました】
【転生先を変更します】
…
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作者名：＿名前を変える必要がある | 作成日時：2019年6月23日 16時
