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第33話 ページ34
コナンside
俺は深く溜息を吐いた
自分の心配していた事が全て杞憂に終わったからだ
あのポアロにいた男は全くの白だった
男の名前は羔野A
アメリカの某有名大学を出た後
日本に帰って来て執事になったと云う、変わった経歴の持ち主
今日呼ばれたパーティーで
燕尾服姿の男を見た時は流石に肝が冷えたが
後から聞くと、園子の専属執事だと言うではないか
しかも、朋子さんが認める程に有能な＿＿
確かに、一瞬の隙も無い姿は
執事兼ボディーガードと云う肩書きさながらだし
主人に気兼ねなく話して貰えるよう
わざと消された気配も、完璧と言わざるを得ない配慮だ
ポアロの時だって、その癖が出てしまったとすれば説明はつく
じゃあ、あの時の黒い服は？と思いはしたが
ただ単に園子による全身プロデュースだったらしい
てかこの人燕尾服しか持ってないのかよ
(もう溜息を吐く事しか出来ねェ)
＿＿そう呆れてしまう程に平和な世界だった
…
だがしかし、平和と云うものは長続きしないようで……
…
「「キャアアアア！！」」
会場に男女の悲鳴があがったのと
俺が走り出すのとはほぼ同時の出来事だった
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作者名：＿名前を変える必要がある | 作成日時：2019年6月23日 16時
