【名探偵コナン】有能過ぎる転生執事【男主】 (ページ25)

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第24話ページ25

コナンside

APTX4869を投与されたのにも関わらず

まだ俺の死体は見つかっていない

故にジン達は、俺の生存を疑い探し回っていた

薬の投与者リスト上では、俺の死亡が確認された事になっているが

そのデータを書き換えたのがシェリーだとバレたら一貫の終わりだ

今のシェリーには信用なんてもの1ミリも残っちゃいない

直ぐにでも工藤新一の身辺は調査されるだろうし

そうなれば蘭の家だって対象内だ

もしも、データを書き換えた犯人がバレていたら＿＿

そうでなくとも、まだシェリーの生存は確実とされているのだ

幼児期を知っている構成員に灰原が見つかっていたら＿＿

(薬の副作用だって、俺たちの正体だってバレてしまう)

皮肉なことに、この男が組織のまわし者だとすれば全て辻褄が合うのだ

時期的にも“組織から派遣された者”と云う仮説の可能性が1番高い

そんな男と喋って、少しでもボロが出てしまったら……

最悪のシチュエーションが脳裏を掠める

流石にこんなハイリスクな賭けをする気は起きなかった

ただ、

ただ、矢張り何もしないなんて事も出来なかった

席を立ち、レジに向かう男にシール型の盗聴器を仕掛ける

おもちゃの様な柄付きの盗聴器だ

これならば、見つかったとしても子供のイタズラとして処理されるだろう

そう思ってカウンター席に戻り、眼鏡の縁を触る

ボタンを押せば盗聴器とそれに付いている発信機から情報が送られてくる手筈だ

＿＿が、しかし

『は……？』

それは物の見事に失敗に終わった

…

…

『ッ……梓さん！さっきのお金見せて！』

「え？！お、お金？確か千円札と十円玉だけだったけど……」

『いいから見せて！』

「う、うん、わかった……」