5 ページ6
「え、緋山の妹?似てねぇな!」
藤川の大きな声が周りに響く。
余計なことを言う男の登場に一瞬は安心したものの
やっぱり余計だった、と冴島は頭を抱えた。
「で、藍沢と結婚するってマジ?」
こっちよ、と冴島に案内されたのは食堂で
シニアドクターと冴島、それにAを加えた6人は
食堂の端の席で雑談をしていた。
「で、何がどうして、どうなったのか詳しく話してもらおうじゃないの」
Aの目の前の席では姉である美帆子が
腕と足を組み威圧的な態度で並んで座っている
Aと藍沢を見ていた。
『私、元々は本院で脳外科病棟に勤務していたの。
それで、こっちであった脳外の勉強会で知り合って。ね?』
「あぁ」
少し恥ずかしそうに顔を赤らめて藍沢に同意を求めるA。
「可愛いねー!ホントに緋山の妹かよ?」
なぁ!と藤川は隣の冴島に目線を送るが
冴島は一切目線を合わせようとしない。
「で?それだけじゃないでしょ?」
更に問い詰める美帆子に藤川を挟んで右隣に座っている
白石と冴島は目を合わせる。
−緋山先生、ご立腹だね。
−本当に。でも、Aは何も気づいてないわよ、この様子じゃ。
「合同の食事会で本院の医者に紹介されて
それから2人で会うようになって俺から告白した。
これでいいか」
「あ、はい…」
素直に全てを話した藍沢に驚いたのか美帆子は拍子抜けしている。
『そんな素直に全部言わなくていいよ、美帆子に』
「ねぇ、藍沢先生とAちゃんが結婚するってことは
緋山先生は藍沢先生の義理の姉になるってこと?」
『そう、ですね…』
「え、嫌なんだけど」
「こんな無愛想で自分勝手な奴が義理の弟?無理!」
美帆子が声を荒げた時、藍沢のPHSが鳴る。
464人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うたプリ大好き?(プロフ) - では、楽しみにしています笑 (2019年8月22日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます。今、少しずつ案を練っているところです。よろしければ、気長にお待ち頂けると幸いです。 (2019年8月21日 19時) (レス) id: 1d92a0d69e (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます この作品はもう更新されないのでしょうか? (2019年8月21日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます(^^)頑張ります!また、いらして下さい。 (2018年9月19日 21時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - こんにちは 凄く面白いです次の話が気になってウズウズしています!更新頑張って下さい (2018年9月19日 20時) (レス) id: b5c3358f43 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まお | 作成日時:2018年9月18日 12時