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冴島と別れた後、Aは自宅マンションへと足を進めていた。
俯きながら歩いていたがマンションに着くとエントランスにある
ソファに藍沢が座っているのが見えた。
『…、耕作』
「遅かったな」
『はるかさんとご飯に行ってたの』
「そうか」
そこから自室まで何を話すわけでもなく2人で並んで歩く。
リビングに入り荷物を置くとAは既に
ソファに座っていた藍沢の隣に腰掛ける。
『…、今日はごめんなさい。色々と言っちゃって…』
「いや。俺の方こそすまなかった。あの後、白石にも言われた。
ちゃんと話しを聞くべきだ、と」
『白石先生が…』
明日会ったら白石と冴島にお礼を言おう、と思ったところで
Aの頭にはふと疑問がわく。
『美帆子は何も言ってなかった?』
一見するとわがままな気質が目立ってしまうが
実際は世話焼きで心根は優しい。
それが身内になるとお節介とも取れるほどにもなることを
Aはこれまでに何度も経験してきた。
「緋山か?お前の機嫌が悪いのはなぜだ、と聞かれただけだ」
『そう…』
腑に落ちないが美帆子もそろそろ世話焼きをやめようと
思っているのだろうか、と無理矢理自分を納得させようとした。
「風呂入れてくる」
『ありがとう』
藍沢が席を立ちAは自分のスマートフォンを取り出す。
『…、やっぱり』
画面を見て思わずAは微笑む。
ロック画面には美帆子からのメッセージと不在着信で埋め尽くされていた。
昔から知っているかなり世話焼きのままだった。
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うたプリ大好き?(プロフ) - では、楽しみにしています笑 (2019年8月22日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます。今、少しずつ案を練っているところです。よろしければ、気長にお待ち頂けると幸いです。 (2019年8月21日 19時) (レス) id: 1d92a0d69e (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます この作品はもう更新されないのでしょうか? (2019年8月21日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます(^^)頑張ります!また、いらして下さい。 (2018年9月19日 21時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - こんにちは 凄く面白いです次の話が気になってウズウズしています!更新頑張って下さい (2018年9月19日 20時) (レス) id: b5c3358f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まお | 作成日時:2018年9月18日 12時