Changmin～告白～9 (ページ15)

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ソウルで　10　（CM　Side）ページ15

そんな中でも、年末に向けて予定されていた日本活動がいくつか確定していき、僕の心はまた悲鳴を上げ始めていた。

あの3人とまたいっしょに、どんな顔をして歌えと言うんだ？？？

実家の前にもソウルの宿舎の前にも警護スタッフが常駐し、彼ら無しでは僕はおろか家族もどこへも行けず何もできない、という異常も続いた。

Aさんのいてくれる済州に帰りたかった。

あの宿所は奇跡的にもファンに全く知られていない、僕が僕でいられるような安息の地のような気がした。

しかし、僕が家族の前で嘔吐してしまったことで、これが初めてでもないのに、両親の不安をまた高めてしまった。

そして、そんな両親の元を離れるための納得させられる表だった理由もなかった。

Aさんを慕ってしまう僕は、済州島に帰るかわりに、明るさで装った電話やメールを以前よりももっと頻繁にするようになった。

僕の悲しみや苦しみを伝えるためにではなく、日本に戻っている彼女からの変哲もない日常生活のエピソードや、空模様や、変わらず穏やかで時々茶目っ気のある声を聞くためだけに…。