Changmin～告白～3 (ページ15)

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追憶　15 ページ15

すこしして落ち着いたのか、私から体を離すころには、また柔らかい、でも哀しみに満ちた微笑みが戻ったヒデちゃん。

玄関に戻ってまた靴を履き始める。

「ほんまに、この仕事引き受けてくれて、感謝してる、ありがと」
と、振り返った彼は突然私をぎゅっと抱きしめてくれた。

ほぉ～っと大きなため息をついて、それでも自分の想いを振り払うように笑顔とはいえない笑顔を見せたヒデちゃん。

「ほんなら、明日ね。
午前中チャンミン君をつれてロケ現場に行くけど、8時ころには彼が出れるようにしといて。
明日の朝食は何か途中で買ってくるから、ゆっくりしとってな。
午後には食材の買い物に連れてくさかい。」
と、私の額に掠るようなキスをして、空き箱を抱えながら駐車場のほうへ歩いて行った。

思わず額に手をやる私。

そのまま、流れる涙を袖で拭う。