Changmin～告白～3 (ページ11)

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追憶　11 ページ11

「A との電話では冷静そうにしとったんやけどなあ…

「会いたい気持ちをようやく抑えて、入隊するのも海兵隊に無理言って変更したりして…訓練や日常が厳しければ厳しいほど、お前を抱きたい気持ちを忘れることができると思うてたんやな…

「でも入隊前に一目会いたくって行ったけど…Aに触れたら自分の気持ちをコントロールできる自信全然なくって…オレも辛かったけど、お前を本当に辛い気持ちにさせてもうたなあ」

それは私が韓国から帰国して約2ヶ月ちょっと経った頃、しばらく機会がなくなるからと、彼は入隊式の直前に両親と私に会いに来てくれたのだった。

その年は冬がいつまでも日本列島に居座ってなかなか春が来なかったが、ヒデちゃんが来た四月下旬にはやっと桜が見ごろになっていた。

ゴールデンウィークにちょうどかかっていて、親子4人で毎日のように外出した。

私はどうして彼と二人きりになろうか、とそのことばかり考えていたけど逆にヒデちゃんはそれを避けようとしてたな～。